既存のファンコミュニティでは、決済手数料30%を引いたあとの50%がプラットフォーム手数料として徴収されるのが一般的なようだ。しかしこの仕組みではクリエイターに届く支援はそう多くはないだろう。
そこで、株式会社ZIGの運営する月額課金プラットフォーム「Mechu(ミーチュー)」はプラットフォーム手数料を無料としたリニューアル版をリリースした。
簡単に作れるファンコミュニティ
「Mechu」では、TwitterやGoogleアカウントでログインするだけで簡単にチャットベースのファンコミュニティを作成可能。ひとつのアカウントで複数のチャットルーム・チャンネルを作れるため、会話のトピックごとにルームを分けることができる。「メンション」や「返信」機能でスムーズなコミュニケーションがとれるのもポイントだ。
支援希望者は、1,000円~50,000円までの月額支援プランのなかから好きなプランを選び、メンバーシップに登録することでチャットルームに参加できるという仕組み。
クリエイターは、支援額から決済手数料5%と収益を引き出すときの振込手数料250円、振込申請額が2万円未満の場合は500円の事務手数料を負担するだけで、ファンコミュニティを運営することが可能となる。
マネタイズの仕組みは?
クリエイターへの支援額は、メンバーが各ルームに設定されている課金型「スタンプ」を使うと増えるという。「スタンプ」は8種類アップロードすることができ、それぞれにサービス内通貨100コイン~50,000コインという価格を設定することで投げ銭のようなマネタイズを実現していく。
また、ルームには「アプリ」と呼ばれる拡張機能をMechuアプリストアから最大5つインストールすることが可能。例えば、メンバーが喜ぶリターンが用意された抽選会を開催し、月額課金額によって当選確率が変わるという設定にすることで月額課金のアップセルを促すことができるという。「アプリ」は自分好みのルームにカスタマイズするとともに、マネタイズにも一役買ってくれるようだ。
今後は、「スタンプ」の利用を促せる自分だけのイベント機能や、チケット販売も含めたマネタイズが期待できるオンラインライブ機能など、クリエイターを支える「アプリ」を開発予定とのこと。
そのほか、クリエイターの収益獲得を実現すべく、Mechuカスタマーサクセスチームによる支援も実施している。具体的には、基本的な操作方法、拡張機能「アプリ」の最新情報、収益を高めるTipsなどコミュニティの運営に有益なナレッジを提供。また、コミュニティの分析に必要な情報をインサイトとして提供する「Mechu Insight」の提供も予定しているとのことだ。
なお、2021年夏頃には、iOS版とAndroid版のアプリも提供する見込みとのこと。
- Original:https://techable.jp/archives/149422
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口