AWSは2018年に、デベロッパーに機械学習を楽しく教える方法としてDeepRacer Leagueを立ち上げ、その後さまざまなアップデートを重ねてきた。米国時間3月1日、同社はOpenとProという2つの部門がある2021年の新しいリーグシーズンを発表した。
Marcia Villalba(マルシア・ビラルバ)氏が書いているこの新しいリーグを発表するブログの記事によると「AWS DeepRacerは1/18スケールの自動運転レースカーで、AWSのDeepRacerコンソールでバーチャルにレースをしたり、あるいはAWS自身や顧客のイベントでトラックを実際に走ったりして、強化学習のモデルをテストする。AWS DeepRacerはスキルレベルの高低に関わりなく楽しめるし、機械学習の経験のない人でもよい。AWS DeepRacerを利用して強化学習を勉強するときはAWS DeepRacer Leagueに加わり、競走を楽しみながら機械学習を体験する」。
同社は最初、1/18サイズの実際のクルマを人が操縦するレースを構想していたが、パンデミックのおかげで2020年はバーチャルなイベントになった。しかし、その新しいかたちは新人の参入を難しくしたようだ。目標は人びとに機械学習を教えることであるため、新人が気軽に参加できることが同社にとっても重要ではないか。
そこで同社が開発したのがオープンなリーグ、Open Leagueだ。その名のとおり誰に対してもオープンで、このリーグでは自分のスキルを試せるし、上位10%入賞の常連になったらPro Leagueで競走できる。賞もあるし、クルマをカスタマイズすることもできる。
各月のPro Leagueで16位以内になった人は、AWS re:Invent 2021で行われる決勝に出場できる。決勝もバーチャルになるかどうか、それはパンデミックからの回復次第だ。
関連記事:AWSが開発者向けの機械学習キーボード 「DeepComposer」 を発表
カテゴリー:人工知能・AI
タグ:AWS、機械学習
画像クレジット:AWS
[原文へ]
(文:Ron Miller、翻訳:Hiroshi Iwatani)