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Google、Web閲覧履歴を用いた個人追跡型広告販売の終了を発表

Google プライバシー
 
Googleは現地時間3月3日、個人のWeb閲覧履歴を追跡して得られる情報を使った広告の販売を終了する方針を発表しました。ユーザーから追跡への抵抗感が高まっていることのほか、Appleのプライバシー強化の姿勢も影響しているとみられます。

個人追跡から集団化にシフト

Googleは3月3日に更新した公式ブログで、個人のWeb閲覧履歴に基づく広告販売を2022年に終了し、今後も個人を追跡するための技術開発を行うことはないと発表しました。
 
個人の追跡にかえて、今後は匿名化した属性の集団であるコーホートを用いるとのことです。
 
Googleは、現在はインターネットユーザーの72%がネット上の行動ほぼすべてが広告主に追跡されていると感じており、81%がデータを収集されることによるリスクが便益を上回ると感じているとのPew Research Centerによる調査結果を引用しています。
 
同社はブログで、デジタル広告が人々のプライバシーや個人情報への懸念を緩和できないなら、自由で開かれたWebの将来を危険にさらすことになる、とも述べています。
 
ただし、Googleの発表はWebサイトでの広告に限定されており、同社製アプリを使った個人の追跡に関しては述べられていません。

Appleはプライバシーを強化、個人追跡の遮断を初期設定に

Appleはユーザーのプライバシーを重視する姿勢を強調しており、iPhoneやMacの標準ブラウザSafariでは、初期設定でWeb広告主による個人の追跡をブロックするようにしています。
 

 
また、2020年末からはApp Storeで公開されるすべてのアプリが収集・共有するユーザー情報を食品の栄養ラベルのように表示することを義務付けています。
 
App Storeの新方針導入後、Google製アプリの多くで更新がストップしていましたが、最近になって収集する個人情報のラベル表示に対応しています。
 
 
Source:Google Official Blog, The Wall Street Journal
(hato)

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