TwitterはShopifyなどオンライン通販の商品ページにツイートをリンクさせる新しい方法をテストしていることを確認した。実験中の新しいTwitterカードでは商品名、ショップ名、商品価格など商品の詳細に加えてクリックすると購入ページにジャンプする「ショップ」ボタンが表示される。
このテストはソーシャルメディア分野のコンサルタントであるMatt Navarra(マット・ナバラ)氏が発見し、スクリーンショットをツイートした。カタールで活動している同氏はTechCrunchに対し「これをAndroid端末で見た」と述べている。
Twitter is experimenting with new shopping features
A NEW Twitter Card being tested for tweets containing links to product pages on a shop's website
New-style Twitter Shopping Card shows
– Product name
– Shop name
– Product price
– 'Shop' button<-Old | New->
ht @YasserM86 pic.twitter.com/8q5xLbbH2m
— Matt Navarra (@MattNavarra) March 2, 2021
こうしたツイートは本質的に広告と同様の機能だが、TechchCrunchの取材に対してTwitterは「eコマースに焦点を絞ったオーガニックなプロモーションツイートの実験」だと認めている。
この新しいフォーマットは 最近発表されたスーパーフォローなどTwitterがクリエイター向けプラットフォームになろうとする大きな動きの一環かもしれない。アカウントをスーパーフォローしたユーザーは特別なコンテンツやサポーターバッジ、商品の割引などの特典を得ることができる 。直接ショッピングができるツイート形式によりクリエイターはファンを効果的に商品ページに誘導できるようになるだろう。
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Twitterは先週のInvestor Dayイベントでeコマースへの今後の注力について簡単に触れたが、具体的な内容は明かさなかった。
Twitterの収益化責任者Bruce Falck(ブルース・ファルク)氏は「Twitterでのeコマースのサポートを強化する方法を検討中です」と述べている
「ユーザーは商品のブランドと会話したり、お気に入りの商品について話すためにTwitterを利用することがよくあります。実際、我々のプラットフォーム上で販売を行うためのクリエイティブな方法を模索している企業もああります」とファルク氏は説明する。
「あるテーマに関する会話をしたいユーザーとリアルタイムのエンゲージメントを統合するTwittetのプラットフォームがいかに大きな可能性を持つか、我々に自信を与えてくれます。ユーザーがブランドのアカウントをフォローしていれば、新しいスキンケア製品や流行りのスニーカーを数回のクリックで簡単に発見し即座に購入できるようになります」とファルク氏はいう。
ただしファルク氏は「Twitterは商業化の可能性を探っている」としながらも「まだ極めて初歩的な段階にある」と投資家に注意を促した。
こここ数カ月通販のソーシャル化が高まってきたこを考えると、この試みはTwitterがeコマースの商品を効率的に発見するチャンネルになるという可能性を示すものとして興味深い。このトレンドはFacebookをはじめInstagram、WhatsAppがいずれもショッピング機能への注力を強めていること、動画でもショッピング体験への注目が高まりっていることなどによっても明らかだ。
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動画に関しては、製品のデモのライブストリーミング、TikTokのような事前に録画されたショートビデオが特に人気がある。
例えばShopifyは2020年秋、ソーシャルコマースでTikTokと提携した。また、TikTokの米国事業について買収の意向(現在は保留中)をしめしたWalmartは商戦の活発化が期待できる祭日にビデオアプリ上で独自のライブストリーミングによるショッピングイベントを開催した。またここ数カ月、多くのスタートアップがビデオショッピングを事業の柱として資金調達に乗り出している。
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一方、ショートビデオのプラットフォームであるVineをいち早く立ち上げながら閉鎖してしまった(Perisocpeも3月末で終了予定)Twittは、動画への熱意を低下させているのかもしれない。とはいえTwitterは、プラットフォーム上でのショッピングにユーザーの関心を集めるためのツールにこと欠いているわけではない。Twitterには写真、ビデオ、ライブストリーミングをツイートに付加させることができるツールを多数持っている。目立つ「ショップ」ボタンや価格などを含むTwitterカードと組み合わせることで、ツイートをeコマースの活発化に結びつけることができるだろう。
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商品販売ページに直接ジャンブできるTwitterカードはTwitterのeコマース分野における努力の第一陣なのだろう。
実際Twitter自身、これ以外にもソーシャルコマース分野に多数の野心的計画を持っていると述べている。
「これはオンライン通販ビジネス分野での最初の実験であり、今後も経験を豊富にしていくつもりです」と広報担当者は述べた。
カテゴリー:ネットサービス
タグ:Twitter、eコマース
画像クレジット:TechCrunch
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(文:Sarah Perez、翻訳:滑川海彦@Facebook)