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ハイテク株の下落が続く、被害はソフトウェアやインシュアテックも含む広範囲に

米国時間3月5日、これまで高値を維持していたソフトウェア会社の株さえもが下落し、ハイテク株がさらに打撃を受けた。

1年間太陽の下で楽しんできたセクターにとって、最近の取引は市場の崇拝期間に穴を開けるものだ。市場がハイテク株の評価を見直しているというのは早計だが、今回の下落は重要なポイントに達しており、注意しなければならない。

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この記事を書いている時点で、ハイテク株の多いNASDAQ総合指数は、前回の下落に続いてこの日も1.2%下落している。今や有名になったアークイノベーションETF(上場投資信託)は6.5%下落しており、テックセクターで注目すべき下落銘柄のリストは非常に長くなっている。

市場心理の変化は、最近の結果を見ても明らかだ。ここでは、テック系のNASDAQ総合指数を見てみよう。

NASDAQ総合指数の52週高値:14,175.12
米国時間3月5日のNASDAQ総合指数:12,561.13
変動率:-11.4%

そしてSaaSやクラウド株だけで考えると被害は激化する。この分野を追跡しているBessemer cloud index(ベッセマー・クラウドインデックス)を見てみよう。

ベッセマー・クラウド・インデックスの52週高値:2,884.23
米国時間3月5日のベッセマー・クラウド・インデックス:2,185.62
変動率:-24.2%

簡単に言えば、NASDAQは玉整理に入っており、SaaS株は弱気相場の領域に達しているということだ。両者とも最近の高値維持から大きく転換した。

ソフトウェアだけではない

米国時間3月4日のTechCrunch編集室では、もう1つのネオ保険会社であるHippo(ヒッポ)の株式公開を前に、インシュアテック(保険テクノロジー)株の価値が急落していることを指摘した記事が書かれていた。

SPAC主導によるHippoの株式上場は、ウォームマーケットに着地しないだろう。米国時間3月5日の同時代の企業は以下のようになっている。

Lemonade(レモネード)の52週高値:188.30ドル
Lemonadeの現在の株価:84.72ドル
変動率:-55.0%

Root Insurance(ルートインシュアランス)52週高値:29.48ドル
Root Insuranceの現在の株価:12.38ドル
変動率:-58.0%

MetroMile(メトロマイル)の52週高値:20.39ドル
MetroMileの現在の株価:10.04ドル
変動率:-50.8%

被害は広範囲に及ぶ。最近のIPOの成功事例であるSnowflake(スノーフレーク)は米国時間3月4日、収益が前年同期の8800万ドル(約95億5000万円)から、直近の四半期では1億9000万ドル(約206億円)に成長したと発表した。そして、その株式は翌日、7%以上下がっている。

この評価の変化がほんの一過性のものなのか、それとも風向きが落ち着いた変化なのか、その判断は読者におまかせする。しかし、外部ではまた違った反応が見られる。

スタートアップ企業にとって、これらはすべて悪いニュースだ。2020年には好調だった企業価値が、2021年にその輝きが失われると、後期ステージの価値が圧縮される可能性があり、シリーズAやBラウンドでは成長を続けたスタートアップの上昇傾向が制限されることになるかもしれない。しかし、そのような影響は市場には及ばないため、まだ状況が変わると判断するのは早いだろう。

それでも、すべての個人投資家は、自分たちの案件についてはイグジットに目を向けている。そのイグジットが突然縮小した場合、次の投資では非常に多くの利益を得ることに関心が向く可能性が高くなる。

カテゴリー:その他
タグ:インシュアテック株式市場SaaS

画像クレジット:Hiroshi Watanabe / Getty Images

原文へ

(文:Alex Wilhelm、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

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