電動ハイパーカーやバッテリー、パワートレインの開発で知られるクロアチアのEVメーカー、Rimac Automobili(リマック・アウトモビリ)は、Porsche AG(ポルシェ)ポルシェAGからまたしても投資を受けた。
ポルシェは中央ヨーロッパ時間3月8日、リマックに7000万ユーロ(8330万ドル、約90億円)を投資し、リマック株の持分を以前の15%から24%に増やしたと発表した。
ポルシェがリマックに投資するのはこれで3回目となる。ドイツの自動車メーカーである同社は2018年に初めてリマックへの投資を行った。ポルシェはその後2019年9月に、リマックへの出資比率を引き上げた。その数カ月前には、Hyundai Motor Company(現代自動車)とKia Motors(起亜自動車)が共同で8000万ユーロ(当時は9000万ドル、約98億円)をリマックに投資していた。
リマックは2009年にMate Rimac(メイト・リマック)氏によって設立され、2018年のジュネーブ国際モーターショーでデビューした2シーターの「C Two」のような電動ハイパーカーで最もよく知られている。この車はなんと1914馬力、最高速度は時速256マイル、0-60マイル加速1.85秒という代物だ。リマックは2021年に最終形態のC Twoを発表する予定だ。
しかし、リマックはハイパーカーを生産するだけではない。1000人の従業員を擁する同社は、高電圧セグメント内のバッテリー技術にも力を入れており、電気パワートレインの設計と製造、人間と機械の間のデジタルインターフェースの開発も行っている。
ポルシェ執行委員会の副会長であるLutz Meschke(ルッツ・メッサー)氏のコメントによると、同社はリマックの部品開発に最も興味を持っているという。メシュケ氏は、リマックが「プロトタイプソリューションと小型シリーズにおいて優れたポジションにある」とし、「ポルシェやハイテクセグメントの他のメーカーにとって、Tier1(ティア1)サプライヤーになるための道のりを着実に歩んでいる」と述べている。
メシュケ氏によると、ポルシェは、非常に革新的なシリーズ部品の開発のために、すでにリマック社に最初の発注を行っているという。
ポルシェは継続的な投資を行っているが、リマックの支配権は持っていないと述べている。
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カテゴリー:モビリティ
タグ:ポルシェ
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(文:Kirsten Korosec、翻訳:Aya Nakazato)