米国時間3月10日、カナダのモントリオールを拠点とするHeydayは追加のシードラウンドで650万カナダドル(約5億6000万円)を調達したと発表した。
共同創業者でCEOのSteve Desjarlais(スティーブ・デジャレ)氏は筆者に対し、小売業者が顧客とのオンラインでのやりとりを自動化しパーソナライズできるようにすることを目指していると述べた。共同創業者でCMOのEtienne Merineau(エティエンヌ・メリノー)氏は同社を「オールインワンの統合カスタマーメッセージングプラットフォーム」と表現した。
顧客がFacebookのMessengerやWhatsApp、GoogleのBusiness Messagesからメッセージを送信した場合も、通常のメールを送信した場合も、Heydayではすべて1つのダッシュボードに集約される。その後、カスタマーサービスの案件かセールス関連かをAIが見分けて、可能な場合は自動で基本的な返信をする。
Heydayのチャットボットで注文の最新情報やおすすめ商品を伝え(HeydayはSalesforce、Shopify、Magento、Lightspeed、PrestaShopと統合されている)、その後必要に応じて人間のスタッフに転送することもできる。
カスタマーサービスとセールスを組み合わせたプラットフォームは他にもあるが、メリノー氏はこの2つのカテゴリーは扱いを分けて良いサービス体験が売上につながると考えることが重要だという。
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メリノー氏は「サポートは新規販売だと考えています」と述べた。
デジャレ氏はこう補足する。「我々はチケットIDシステムには強く反対しています。お客様はチケットではありません。私は、一人ひとりのお客様がブランドとの結びつきであり、その結びつきは時間をかけて育て、時間をかけてブランドに価値をもたらすものだと本気で信じています」。
Heydayは2017年に創業し、直近の2四半期で経常収益が2倍になったという。同社の顧客にはフランスのスポーツ用品会社のDecathlon、デンマークのアパレル会社のBestseller、食品ブランドのDannonなどがある。メリノー氏は、同社のプラットフォームは「すぐにバイリンガルで使えて」国際的に大きく成長していると述べた。
同氏は「小売業者が新型コロナ(による変化)は一時的なものだと考えるのは誤りです。前進するブランドの新たなスローガンは『適応か死か』です。ブランドは優れたサービスを提供したいと考えていますが損益も気にします。我々はブランドが一石二鳥の成果をあげられるようサポートします」と説明する
Crunchbaseによると、Heydayは以前に200万カナダドル(約1億7200万円)を調達していた。今回の新しいラウンドでは既存の投資家であるInnovobotとDesjardins Capitalから資金を調達した。メリノー氏は、今回の資金は「米国での事業規模を倍増させて成長する」ために使われると述べた。
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タグ:Heyday、AI、資金調達、チャットボット
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(文:Anthony Ha、翻訳:Kaori Koyama)