自動車業界をはじめとするさまざまな業界で世界的なチップ不足が起こるなか、その影響はスマートフォン業界にも押し寄せてきました。Android向けスマートフォンのシステム・オン・チップ(SoC)で大きなシェアを持つQualcommのチップが供給不足となっているそうです。
ローエンドとミドルエンドモデルの生産に影響
Reutersの報道によると、QualcommはSnapdragonを含む、すべてのチップセットの需要に対応するのに苦労しているとのことです。
スマートフォン市場で大きなシェアを持つSamsungがこの影響を受けており、同社のローエンドモデルとミドルエンドモデルの生産に影響が出ているといいます。
また、QualcommのフラッグシップSoCであるSnapdragon 888も不足しているそうですが、このことがSamsungのハイエンドモデルの製造に影響を与えているかどうかについては言及されていません。
Huaweiの凋落が事態を悪化させる
Qualcommのチップ供給問題にはHuaweiの凋落が影響しています。
Huaweiはアメリカからの制裁によりチップが不足し出荷台数が落ち込んでいる状況です。また、消費者もGoogleのサービスが使えないHuaweiの端末を避ける傾向にあり、各AndroidスマートフォンメーカーはHuaweiからの乗り換え需要を利用してシェアを上げようとしています。
AndroidスマートフォンメーカーのなかにはQualcommのSoCを使っているメーカーが多くあり、Qualcommに対する需要が通常よりも高くなっていることが、チップ不足に拍車をかけているとのことです。
Source:Reuters via 9to5Google
(ハウザー)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania