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トヨタ社長、Appleの自動車参入に「40年後にも責任を果たす覚悟」求める

トヨタ自動車 豊田章男氏
 
トヨタ自動車社長で日本自動車工業会会長をつとめる豊田章男社長が、Apple自動車業界参入を歓迎しつつ、自動車は販売後も長期間にわたって使われることを踏まえて、30年〜40年後のユーザーにも対応する覚悟を持ってもらいたい、と注文をつけています。

日本自動車工業会の会長としてAppleの参入について発言

豊田章男氏は3月11日、日本自動車工業会の記者会見で、かねてより噂されているApple自動車業界への参入について報道陣からの質問に応じました。
 
Apple自動車業界に新規参入するという噂について豊田氏は、「新しいテクノロジー企業が入ってくるのは、自動車産業の可能性を示し、ユーザーにとっても選択肢が増えることになる」と前向きに評価しています。
 
豊田氏は同時に、自動車は「販売後に30年から40年間、商品として市場に出る製品」と語り、「単に製造するだけでなく、40年後のユーザーにも対応していく覚悟を持ってもらいたい」と注文をつけました。
 
豊田氏の発言は、以下の動画の44分46秒あたりから視聴できます。
 

 

VWやBMWの経営陣もAppleの参入に前向き

Appleの自動車業界参入については、世界最大の自動車メーカーであるフォルクスワーゲン(VW)グループの最高経営責任者(CEO)であるヘルベルト・ディース氏が「新たな競争相手の登場を楽しみにしている」と語っているほか、先日はBMWの最高財務責任者(CFO)が、Appleが参入しても自社の優位性に影響はないだろう、とコメントしています。

 
Appleは自動車業界参入にあたり、自社が製品企画と設計を行い、既存の自動車メーカーに製造を委託するのではないかと推測されています。
 
これまで、韓国Hyundai傘下のKiaのほか、日産や三菱といった日本メーカー、カナダのMagnaといった自動車メーカーの名前が提携先として挙がっているものの、各社には製造だけを請け負うことに対する抵抗があるのではないかと言われています。
 
自動車業界以外では、Apple最大のサプライヤーで、電気自動車の生産計画を発表しているFoxconnが自動車の製造も担うのではないか、との噂もあります。
 
 
Source:日本自動車工業会/YouTube, Bloomberg
(hato)

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