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ポーツマス大、パンデミックによるVR活用の広がりを示す!

パンデミックによる外出制限は、世界中の人々に新たな習慣をもたらした。そのひとつがバーチャルリアリティ(VR)ヘッドセットの活用。VRヘッドセットの活用目的といえばゲームが思い浮かぶが、実際にはそれ以外の多くの目的で活用されていたようだ。

ポーツマス大学の研究者は、世界47カ国、646人のVRヘッドセットユーザーを対象に、その活用状況を調査。同調査は、2020年5月下旬~6月上旬にかけて実施された。

フィットネスや瞑想にもVRヘッドセットを活用

調査結果からは、ゲーム以外にも、フィットネスやコミュニケーション、映画鑑賞や瞑想といった多目的でVRヘッドセットが活用されていた実態が浮き彫りになった。

参加者の約98%が、1日1~4時間VRゲームを楽しんでおり、やはりゲームが主な活用目的には違いないが、それに次ぐ約75%がフィットネスに、約52%がコミュニケーションに、約47%が映画鑑賞に、約37%が瞑想にVRヘッドセットを活用していたようだ。

またエクササイズにVRヘッドを活用していた参加者の半数以上が、従来のゲーム機よりもかなり活発な身体活動ができたと述べている。

メンタルヘルス改善にもVRを

ロックダウンは人々の身体的な健康だけでなく、メンタルヘルスにも悪影響を及ぼしている。

そんななか参加者は、メンタルヘルスの改善にもVRを活用していたことが判明した。参加者の約4分の3が、ロックダウン中にVRヘッドセットの使用頻度が増加したと述べ、参加者のほとんどは、VRの活用がメンタルヘルスに有益な効果をもたらしたと述べている。

同研究は参加者の自己評価をもとにしたものになるが、VRヘッドセットを所有している方ならきっと同様の効果を体感しているに違いない。すでに一般的なデバイスとなったVRヘッドセットだが、身体的および精神的な健康維持を目的とした活用は今後さらに広がりそうだ。

参照元:VIRTUAL REALITY HELPS PEOPLE STAY FIT AND WELL THROUGH LOCKDOWN/ University of Portsmouth

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