Webブラウザ上で閲覧に関連する記録を残さない「シークレットモード(Incognito Mode)」をオンにしていたにもかかわらず、Googleが密かにユーザーの閲覧データを収集していたのではないかとする訴えについて、同社の要求する棄却が認められなかったことが分かりました。
連邦地裁は原告の主張を認める
シークレットモードでも密かに閲覧データを収集していたとする集団訴訟は、2020年6月に起こされました。Googleは訴えの棄却を要求していましたが、米カリフォルニア州の連邦地方裁判所は12日、同社の請求を却下し、ユーザーへの通知が行われていなかったことを指摘しました。
過去にはAppleとSamsungの裁判を担当した経験もある、同地裁のルーシー・コー判事は「当裁判所は、ユーザーがプライベート閲覧モード下にあるにもかかわらず、Googleが指摘されているようなデータ収集を行っていたと結論付ける」と述べ、原告の主張を一部認める考えを示しました。
Googleは「不可視を意味しない」と反論
この集団訴訟で原告側は、米国のユーザー一人あたりにつき5,000ドル(約55万円)、合計でおよそ50億ドル(約5,500億円)に上る損害賠償を求めています。「あなたの友達、趣味、好きな食事、映画、好きな買い物の場所や時間帯、お気に入りの休暇場所、好きな色、そして個人的で時にはきまりが悪くなるような閲覧内容でさえも、Googleは知っている。Googleのアドバイスに従い“プライベート”に設定しても関係ない」
一方でGoogle側は「“匿名(Incognito)”は“不可視(Invisible)”を意味しない」と反論、特定のセッションでは、Webサイトのほかサードパーティの分析や広告サービスに対して、ユーザーの閲覧アクティビティが可視化される場合もあると主張していました。
Source:PhoneArena,Reuters
(kihachi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania