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世界のスマホアプリ、半数は30日以内にアンインストールされている

WWDC 18
 
世界でインストールされたスマホアプリの50%は、30日以内にアンインストールされているとの調査結果をAppsFlyer Japanが発表しました。

コロナ禍がアンインストール率に影響

AppsFlyer Japanは、2020年1月〜11日の期間に2,000以上のアプリにおける約8億件のアンインストールデータを分析したレポートを公開しました。
 
2019年7月から2020年11月で、世界全体でのアプリアンインストール率の推移を見ると、2020年1月と2020年3月にアンインストール率が急上昇し、2020年3月以降は50%以上で推移しています。
 
1月は、新年と長期休暇明けが、3月以降は新型コロナウイルス感染拡大により在宅時間が増加し、モバイル接触時間が増加したことが要因と考えられる、とAppsFlyer Japanは分析しています。
 
とくに、3月にゲーム業界で積極的なユーザー獲得キャンペーンが実施されたことで、ユーザーが試し終わったアプリをアンインストールする数が増えたとみられます。
 

 

インストールから1日で、多くのアプリが消される

ユーザーがアプリをインストールしてから削除するまでの期間(日)を横軸に、アンインストール率を縦軸にしたのが以下のグラフです。
 
アンインストールのおよそ半数は、インストールから1日で行われていることがわかります。
 

 

アンインストール率が最も高いのはゲームアプリ

アンインストール率をアプリのカテゴリ別に見ると、特にアンインストール率が高いのはゲームアプリ、次いでSNSアプリで、ともに6割弱がアンインストールされています。
 

 
ゲームアプリのアンインストール率が高い理由としてAppsFlyer Japanは、ユーザーが深く考えずにインストールし、最初から夢中になれるゲームでなければ瞬時にアンインストールしてしまうこと、またユーザーがプレイするゲームを頻繁に変える傾向があるためだろう、と指摘しています。
 
このほか、スマホの空き容量が減ってくると、ゲームアプリが真っ先にアンインストールされる確率が高い一方、ショッピング、フードデリバリー、ライフスタイル系のアプリはブランドの認知度が高いと長期間に渡って使われる傾向があります。

発展途上国でアンインストール率が高い

国・地域別で見ると、ブラジル(57%)、インド(59%)、インドネシア(59%)と、発展途上国のアンインストール率は56%で、先進国の約40%よりも高くなっています
 

 

AndroidはiOSよりもアンインストール率が高い

アプリのカテゴリ別アンインストール率をOS別に分析すると、Androidユーザーは各カテゴリともにアンインストール率がiOSユーザーよりも高い傾向があります。
 

 
国・地域別とOS別で見ても、Androidのアンインストール率が各国・地域でiOSよりも高く、最大で約2倍の差があることがわかります。
 

 
Androidスマホのアンインストール率が高い理由についてAppsFlyer Japanは、発展途上国で利用されている台数が多く、平均的にストレージ容量が小さい、という2016年の調査結果と同様の傾向があることを挙げています。
 
一方、iOSデバイスは平均的に品質が高く、アプリのクラッシュなどの問題が発生しにくいことが、優れたユーザーエクスペリエンスにつながり、結果的にアプリが使い続けられるのだろう、とAppsFlyer Japanは推測しています。

アンインストールは開発者にとって損失

アプリ開発者にとって、アプリがアンインストールされることは、ユーザーを獲得するためのマーケティング費用の損失を意味します。
 
2020年にアプリのマーケティング予算の月間平均損失は約600万円で、2019年に比べて約7割増加しています。
 
損失が増加した代表例はショッピングカテゴリで、平均アンインストール率が31%増加し、インストールあたりのコストが35%増加しています。
 

 

アンインストールされないために大切なこと

アプリのアンインストール率を改善するために大切なこととしてAppsFlyer Japanは、いくつかのアドバイスを記しています。その一部をご紹介します。
 

 
 
Source:AppsFlyer Japan
(hato)

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