iPhone12シリーズは5G通信に対応したことで、前世代に比べて大幅な通信速度の向上を果たしました。しかしながら、実際に通信速度を計測したところ、多くの5G通信対応Androidスマートフォンに勝てず、上位25モデルに入れなかったそうです。
Samsung製スマートフォンが上位の多くを占める
この測定はモバイル分析会社のOpenSignalによって行われました。
アメリカでの平均ダウンロード速度をスマートフォンごとにランク付けしたレポートにおいて、Appleのデバイスは上位25モデルのなかに入れなかったそうです。
最も多くのスマートフォンがランクインしたのはSamsungで、56Mbpsの通信速度で首位のGalaxy S21 5Gをはじめ、上位25モデルのうち60%を占めました。
2位はTCL Revvl 5Gで49.8Mbps、3位はOnePlus 8T+で49.3Mbpsでした。
25位が37.9MbpsのLG Velvet 5Gであったのに対し、iPhone12 Proは36.9Mbps、iPhone12 Pro Maxは36.2Mbps、iPhone12 miniは32.9Mbps、iPhone12は29.6Mbpsであったとのことです。
RFの設計が原因?
iPhone12の5G通信速度が遅い原因についてOpenSignalのイアン・フォグ氏は、RF設計と関係があるのではないかと述べています。
SamsungのGalaxy S21は同社にとって3世代目の5Gスマートフォンであるのに対し、iPhone12シリーズはAppleにとって初めてのものです。このため、AppleはRF設計で他社に追いつく必要があるかもしれません。
一方、iPhone12シリーズは5G通信対応によって、4Gに比べて2.3倍の通信速度向上を果たし、他のスマートフォンブランドに対して差を縮めています。
これについてOpenSignalは、4G通信対応iPhoneはIntel製のモデムを使っていたのに対し、iPhone12シリーズでは多くのAndroidスマートフォンが使っているのと同じQualcomm製のものに変更したためではないかとしています。
Source:OpenSignal via AppleInsider
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-354165/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania