iPhone12シリーズのカメラモジュールを供給していた中国O-Filmが、Appleのサプライチェーンから外れた可能性がある、と報告されています。
海外顧客とはAppleのこと?
O-Filmは投資家に対して、“特定の海外顧客”が事業提携を断ったと通知した、とReutersが伝えています。
「この顧客関係の変化が、企業営業とパフォーマンスにどのような影響を与えるかはまだ不透明であり、不確定要素が多い」と、O-Filmは声明の中でコメントしています。
O-Filmによれば、その特定の海外顧客は2019年の営業利益の22.51%を占めていたとのことで、事業関係が断たれた場合、大きな損失につながると推測されます。
ウイグル人の抑圧が原因か
O-FilmはAppleのカメラモジュールサプライヤーとして知られており、同社の部品はiPhone12シリーズにも採用されていました。
しかしながら、O-Filmは米商務省の人権侵害に関係している企業リスト11社に追加されており、新疆ウイグル自治区内での中国当局によるウイグル人の抑圧、集団レベルの恣意的な拘束、強制労働、強制的な生体データの収集と遺伝子解析に協力していると過去に報じられています。
O-Filmは昨年12月にAppleサプライチェーンから締め出されたと韓国メディアにより伝えられていましたが、今になって経営体制が変更されたのかもしれません。
Appleは「サプライヤーの人権保護」をサプライチェーン構築における重要項目と捉えており、何らかの対策が講じられる可能性が以前から指摘されていました。
Source:Reuters
Photo:Apple
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-354575/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania