京セラがタフネススマホ「TORQUE」の最新モデルを発表しました。初めて5Gに対応するモデルで、その名はズバリ「TORQUE 5G」。3月26日にauから発売。価格は8万8885円(税込)です。
■耐久性を強化し、カメラ性能もアクティブに進化
TORQUE 5Gは、米国国防総省の調達基準であるMIL規格の21項目に、2mからの落下など京セラ独自の試験を加えた28項目の試験をクリア。海でも山でも極寒の地でも安心して使えることがセールスポイント。新たに追加された「泡ハンドソープ洗浄」と「耐薬品試験」もクリアし、汚れたら洗えて、アルコール除菌シートで拭くこともできます。
機能面で大きな特徴を持つのがカメラ。メイン(約2400万画素/F1.8)とワイド(約1600万画素/F2.2)のデュアルカメラを搭載し、映像に日時、速度、高度、天気などの情報を重ねて撮影できる「Action Overlay」など、TORQUE独自の撮影モードを楽しめます。
新たに搭載された撮影モードもあります。まずは、アウトカメラとインカメラで同時に撮影ができる「マルチカメラ」。静止画、動画のどちらでも撮影でき、自分の顔をワイプのように表示させて、何かをレポートする動画を撮ることも可能。
側面のボタンを押している間だけ動画を撮影できる「プッシュムービー」も新搭載。撮りたい場面だけを切り取ってつなげたようなダイナミックな映像を手軽に撮影できる趣向です。
さらに、薄暗い状況でも明るく撮影できる「ナイトモード」、最大360°のパノラマ写真が撮れる「パノラマモード」も追加されています。
ディスプレイはTORQUE史上最大の5.5インチ。その分、従来モデルよりも大きくなりましたが、横幅は約75mmと、グリップしやすいサイズに抑えられています。プロセッサーはSnapdragon 765(最大2.3GHz)で、RAM(メモリ)は6GBなので、ミドルハイ仕様と言えるでしょう。
バッテリーは4000mAh。最近のスマホでは珍しく取り外し可能で、充電した予備の電池パック(別売)を持っていれば、交換して使い続けられます。新たに、電池パック単体で充電できるバッテリー充電器も発売。従来のTORUEのユーザーからの要望を受けて製品化を決めたそう。なお、ワイヤレス充電にも対応しています。
■コールマンとのコラボモデルも限定発売
カラバリはイエロー、レッド、ブラックの3色。ですが、アウトドアブランド・コールマンとのコラボレーションによる「Coleman LIMITED」も発売されます。
赤をベースにしたカモフラージュ柄で、よく見ると「Coleman」のロゴが隠されているなど、遊び心のある演出も施されています。
コールマン120周年の歴史がわかるオリジナルリーフレットを同梱し、オリジナルの壁紙3種類もプリセット。簡易ライトアプリの画面デザインもコールマン仕様になっています。
TORQUE 5G Coleman LIMITEDも、通常モデルと同じ8万8885円(税込)。ただし、au直営店とau Online Shopでの期間限定予約販売となります。予約期間は3月17日〜5月5日で、製品の発送は4月下旬以降になる見通し。また、Coleman LIMITEDの発売記念として、コールマン120周年記念の7商品が当たるキャンペーンも実施されます。
■アウトドア派ではなくても購入を検討する価値あり!
3月16日に開催された発表会では、いち早くTORQUE 5Gの実機に触れることができました。
前モデルのTORQUE G04に比べると、縦に長くなり、重さは約48g増えましたが、手にするとさほど重くは感じません。横幅は2mm太くなっただけで、エッジ部を面取りした手に馴染みやすい形状になっているからでしょう。
5.5インチの画面は、片手での操作性と画面の見やすさを両立させるギリギリのサイズ。また従来モデルでは、多数のアウトドア向けアプリがプリセットされていましたが、TORQUE 5Gはかなり絞り込まれた印象です。もちろんアウトドアを趣味にしない人が、デザインに惹かれて購入するのもアリ。シンプルにかっこよく、他のスマホに比べて圧倒的に丈夫なので、長く使い続けられること請け合いです。
グローブを着けて操作すると、自動で認識して「グローブタッチ」というモードに切り替わり、画面や手が濡れていたら「ウェットタッチ」というモードに切り替わります。なお、右側面の指紋センサーはグローブでは使えず、濡れた指では認識しないことがあるそうですが、心配無用。TORQUE 5Gには顔認証も追加されています。
多彩なカメラ機能は、ホーム画面からワンタッチで開けるメニューで起動できる仕組み。「マルチカメラ」と「プッシュムービー」は、YouTubeやSNSに動画を投稿する人はもちろん、日常的にも楽しめそうです。
自転車や三脚などに取り付ける際に、ボタン操作を損なわない専用マルチホルダーや、水中での使用時にうっかり手を離しても浮かぶフローティングストラップなど、アクセサリーが充実していることも魅力。
5GはSub6に対応し、対応エリアでは最大2.1Gbpsの高速通信を利用できます。コロナが収束して、いろいろなところに遊びに行けるようになったら大活躍してくれそうなスマホです。
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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- Original:https://www.goodspress.jp/news/359909/
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