国民生活センターは3月18日、スマートフォン等で使用されるリチウムイオン電池や充電器の使用に関する注意喚起について発表しました。布団の中で動画再生をしたまま就寝してしまうことで、スマホが発熱する危険性についても注意を呼び掛けています。
布団の中でスマホが高熱に
国民生活センターは、消費者からの相談等に基づき、製品の再現テストやトラブルに関する注意喚起を実施しています。
このたび、就寝する際のスマホ利用を想定した再現テストを行っており、布団の上で充電しながら動画を連続再生した場合の表面温度の上昇についても検証を行っています。
再現テストの結果、スマホに掛け布団がかかった状態では、掛け布団がかけられていない状態より表面温度が約10℃高くなり、50℃近くに達しました。
なお、再現テストはiOS端末とAndroid端末の両方で行われ、両端末で同様の結果となっています。
寝る前に充電しながら動画を閲覧している消費者も一定数いると思われますが、国民生活センターは、発熱したスマホに就寝中に長時間接触してしまうことで、低温やけどを負う可能性もあると注意を呼び掛けています。
国民生活センターによると、低温やけどは、50℃~60℃程度の物でも皮膚に長時間接触することで発生すると言われており、場合によっては皮膚の深いところまでやけどを負い、重症化する場合もあります。
寝る前にスマートフォンで動画を閲覧する場合は、再生したまま「寝落ち」しないよう、またスマホに掛け布団がかからないよう、注意する必要がありそうです。
モバイルバッテリーのテストも
国民生活センターは、就寝時のスマホ利用だけでなく、充電端子への異物混入による発熱や、モバイルバッテリーの発煙など、様々な再現テストを実施しており、以下のページで報告書の全文や再現テストの動画を閲覧することが可能です。
Source:国民生活センター via 共同通信
(seng)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-355171/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania