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採用プロセスの自動化を支援するFetcherが約7億円を調達

採用候補者のプールを多様化しつつ、採用プロセスを容易にすると約束するスタートアップのFetcher(フェッチャー)が、シリーズAの資金調達で650万ドル(約7億円)を調達したと発表した。

もともとはScout(スカウト)として知られていたニューヨーク拠点の同社は、CEOのAndres Blank(アンドレス・ブランク)氏、CPOのChris Calmeyn(クリス・カルメイン)氏、エンジニアリングディレクターのJavier Castiarena(ジャビエル・カスティアレナ)氏とSanti Aimetta(サンティ・アイメッタ)氏が創業した。

ブランク氏は、Fetcherが採用担当者の仕事の一部、つまり求職者の探索と、最初に接触する際のメール送信を自動化すると筆者に述べた。筆者はスパムの求人メッセージを増やすだけではないかと思ったが、同氏は、Fetcherのメールは適切な候補者をターゲットにしているため、実際には「非常に良い回答率」になると語った。

「仕事を探している人々は実の所それほどすばらしいメールを必要としているわけではありません。採用担当者としては、それぞれの候補者に何を書くかについて10分も考えたくないでしょう」と同氏は述べた。

同氏はまた、Fetcherのアプローチは「ヒューマン・イン・ザ・ループ」アプローチだと説明した。最初の接触は自動化されるが、その後、返信してきた候補者とは採用担当者がやりとりする。

画像クレジット:Fetcher

「Fetcherは、採用における探索と接触の両方を自動化することにより、採用担当者が候補者を探すためにコンピューターの前で費やす時間を削減し、採用担当者の仕事をよりバランスの取れた、戦略的で影響力のあるものにします。その間に、会社のために多様なパイプラインを築くことができます」とブランク氏はフォローアップのメールで書いだ。

同氏はまた、探索を自動化することにより、採用担当者が従来の方法よりもはるかに多様な候補者のプールにアクセスできるようになると語った。たとえば同氏は、ビデオコラボレーションのスタートアップであるFrame.ioが、12カ月以内に11人の新しい従業員を採用する支援をしたというケーススタディを送ってくれた。そのうち、9人は女性やマイノリティだ。

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「Fetcherは時間を解放し、パイプラインをより有機的に多様化する能力を与えてくれました」と、Frame.ioの人材・多様性・公平性・インクルージョン担当のシニアディレクターであるAnna Chalon(アンナ・シャロン)氏は声明で述べた。「これにより2020年、信じられないほどの採用を行うことができました。ほとんどが過小評価されているグループからです」。

ブランク氏は、Fetcherが2020年の7月から売上高を毎月増やしていると付け加えた。採用チームが縮小され、より少ないリソースで多くのことをやらなければならない中で、前述の多様性、公平性、インクルージョンに企業がより重点を置くようになったためだという。

同社はこれまで合計1200万ドル(約13億円)を調達した。シリーズAはG20 Venturesがリードし、KFund、Slow Ventures、Accompliceが参加した。ブランク氏は、年末までに従業員数を2倍にし(現在は80人)、追加の分析ツール(多様性分析を含む)とCRMツールの開発を計画していると述べた。

カテゴリー:HRテック
タグ:Fetcher資金調達

画像クレジット:aa_amie/iStock / Getty Images

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(文:Anthony Ha、翻訳:Nariko Mizoguchi

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