いよいよAIに運転方法を採点される時代がきたようだ。ナビタイムジャパンは、Android OS向けに、AIとARを搭載したドライブレコーダーアプリ「AiRCAM(エアカム)」の提供を行っている。
AIがドライバーに注意喚起
ナビタイムジャパンのドライブレコーダーアプリ「AiRCAM」は、交通事故や交通違反の削減を目的として開発された。走行中の映像や走行データの記録とともに、AIによるリアルタイムの画像解析を行うのが特徴だ。これにより、危険や交通違反につながる運転に対して「注意喚起」を行い、安全運転を支援するという。さらにメリットとして、見落としがちな一時停止やオービス設置場所では、ドライバーに対してARを活用した「直感的な注意喚起」で交通違反や速度超過を抑制する。
特徴的なのは、ナビタイム独自のAIモデルだ。録画中のドライブレコーダー映像をリアルタイムに解析して、前方車両・周辺車両・歩行者・横断歩道などを検知する。さらに、それらのデータを地図データやGPS、センサー等と組み合わせることで、「車間距離の表示」、「車両接近時の警告」、「通行帯・速度超過違反警告」などのアラート機能を利用することができる。
安全運転でポイント付与も
「AiRCAM」にはまだおもしろい点がある。それは、AIがドライバーの運転方法をリアルタイムに判断し、安全な運転に対して「HAPPY DRIVE」ポイントを付与するというものだ。
具体的には、一時停止・歩行者優先・安全な速度・安全な車間距離などを保つことで、ドライバーはポイントを得ることができる。ポイントを貯めると、景品抽選への応募も可能だという。ナビタイムによると「ドライバーが安全運転の価値を実感し、楽しんで続けられる仕組みにすることでさらなる意識の向上を促します」との狙いがあるという。
アプリのダウンロードは無料だ。同社によると、2021年5月31日まではすべての機能を無料で利用することができるという。今後は運転診断機能やナビゲーション機能等を追加予定で、一部機能は有料になる予定だ。また、iOS向けアプリも開発を検討しているという。
- Original:https://techable.jp/archives/150802
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:takeuchi