Microsoftが音声チャットアプリ「Discord」の買収を検討していることが分かりました。買収額は100億ドル(約1兆800億円)ほどになるのではないかと考えられています。
現時点では話し合いの段階
チャットアプリDiscordは近年、ゲームファン同士やゲーム会社が繋がるコミュニティとして、日本を含め世界的な人気を博してきました。最近は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延によって、ゲームユーザー以外からも大きな注目が集まっています。
そんなDiscordのさらなる成長の可能性に目をつけたのが、Microsoftです。事情通がBloombergに語ったところによると、現在MicrosoftとDiscordとの話し合いが水面下で進められている段階で、100億ドルの買収額が検討されているそうです。ただし、Discord側は売却よりも自分たちでのシェア拡大を望んでいるとされ、合意に至るかは現時点では不明です。
Xbox事業のテコ入れ計画か
Microsoftは昨年も、人気SNSのTikTokや画像共有サービスPinterestの買収検討が報じられており、コミュニティサービスへの強い関心がうかがえます。事情通によると、Microsoftがこうした動きを見せる理由の一つには、Xboxのさらなるビジネス拡大が計画されており、ユーザー同士がより一層コミュニティ内で繋がりやすくなるようなシステムを自社サービスに導入したいようです。
Bloombergのアナリストも「Discordを買収することで、Microsoftはおそらくソフトウェアやサービスよりもゲーミングビジネスの再構築に力を入れると考えれば納得が行く」と指摘、「Discordの有料プランであるNitroと、MicrosoftのGame Passサービス(Xbox Game Pass)を連携させる絶好の機会だ。最新調査で1,800万人以上いるとされるサブスクリプションの加入者数をさらに増やすことができる」と分析しています。
なお先日、Microsoftはゲーム開発会社Bethesdaを傘下に持つZeniMaxを75億ドル(約8,150億円)で買収したことが明らかになったばかりです。
Source:Bloomberg
(kihachi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania