Appleで長年デベロッパ関係のバイス・プレジデントを務めたロン・オカモト氏が、同社を去っていたことが先週明らかになりました。後任には、Apple製アプリのマーケティングを統括したことのある人物が抜擢されたようです。
裁判所に提出された証人リストから事実が発覚
オカモト氏は、2001年にAppleの共同創業者スティーブ・ジョブズ氏がAdobeから引き抜いたことで知られています。同氏はAppleで、アプリのレビュープロセスやポリシー、アプリ開発・販売のためのツールの配布から、フォーラム、デベロッパの技術的サポート、毎年開催されるWWDC、デベロッパのアワード、デベロッパとのコミュニケーションまで、幅広い業務をこなしていた人物です。
オカモト氏のApple退社は、フォートナイトを開発したEpic Gamesとの裁判に先駆け裁判所に提供された証人のリストの“元Apple従業員”との記載から明らかになりました。
同氏は、App Storeのポリシー、ビジネスモデル、開発者ツール、Appleとサードパーティー開発者との間の合意などについて裁判で証言するとみられています。
後任はスーザン・プレスコット氏
App Storeは、反トラスト規制当局や、特定のデベロッパから、手数料の正当性をめぐって精査を受けており、年間の収益100万ドル(約1億850万円)以下の中小規模開発者のアプリ内課金への手数料を従来の30%から15%へと引き下げたばかりです。
オカモト氏の後任には、Apple製アプリのマーケティングを統括した経験があり、現在教育マーケティングも監督するスーザン・プレスコット氏が抜擢されたと伝えられています。
Source:Bloomberg
Photo:Apple
(lexi)
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