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ローカルに繋がるインドのビデオSNSアプリPublicが44.6億円調達、半年で評価額は2倍強に

世界第2位のインターネット市場で存在感プレゼンスを高めようとしているハイパーローカルなインドのソーシャルビデオアプリ「Public」が、前回3500万ドル(約38億円)を調達してからわずか6カ月で、新たなラウンドで4100万ドル(約44億6000万円)を調達した。Publicは位置情報に基づき、ユーザーとその周辺にいる人々を結びつけるソーシャルネットワークだ。

A91 Partnersが主導したPublic appの新ラウンドで、同社の価値は2億5000万ドル(約272億円)以上と評価された(前回の資金調達時から2倍以上)。人気のニュースアグリゲーターアプリInShortsも運営しているこのインドのスタートアップは、既存投資家の一部も今回のラウンドに参加したと述べているが、その名前は明らかにしていない。Publicの投資家には、Peloton(ペロトン)やSpotify(スポティファイ)への早期投資で知られるLee Fixel(リー・フィックセル)氏のAddition、SIG、Tanglin Venture Partnersなどが数えられる(同社は新しいラウンドの名前を明らかにしていない)。

Public appの創設者兼CEOであるAzhar Iqubal(アジャール・イクバル)氏によれば、同社の新しいSNSはすでに5000万人以上のユーザーを集めており、いずれは国外への展開を目指しているという。2019年4月にスタートしたこのアプリは、すでに政治家などの個人ユーザーや、Amazon(アマゾン)、HDFC銀行、GSK(グラクソ・スミスクライン)などの複数の大手企業に利用されており、彼らはPublicアプリを使ってオーディエンスにリーチしている。

A91 Partners社のゼネラルパートナーであるGautam Mago(ゴータム・マゴ)氏は声明の中でこう述べた。「Publicは規模を拡大しながら、クラス最高のリテンションとエンゲージメントの指標を維持し続けています。同社の創業者たちと緊密に協力して、優れた企業の構築に貢献できることを楽しみにしています」。

インドの主要言語(ヒンディー語、ベンガル語、パンジャブ語、テルグ語、タミル語、カンナダ語、マラヤーラム語、オディア語、アッサム語、グジャラート語、マラーティー語など)に対応しているPublic appは、ショップオーナーなどの地元企業がeコマースを促進したり、地元の人材を募集・雇用することを可能にし、また、政治家や政府当局、メディアが地元の視聴者にリーチすることを可能にする。

「このアプリはすでに5万人以上の政治家、政府当局、市民ジャーナリストに利用され、地元とのつながりを深めるのに役立っています。また多くの地元企業も、地元の顧客にリーチするために、アプリを使い始めています」と同社は述べている。

同アプリはエンターテインメントやニュースのサービスも提供しており、毎月100万本以上の動画がこのプラットフォーム上で作成されている。

同社は今回の資金調達により、技術インフラの拡充、提供コンテンツの拡大、人材の採用などを計画している。

かつては混沌としたスペースと思われていたが、近年、いくつかのインドのスタートアップ企業が独自のソーシャルネットワークを立ち上げている。設立して8カ月のスタートアップKutumbは、約1億7000万ドル(約185億円)の評価額での資金調達ラウンドに向けて、Tiger Globalと交渉中だとTechCrunchは2021年3月初めに報じた。

関連記事:Tiger Globalがインドの若いSNSに約190億円規模の投資を検討中

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Public appインド音声ソーシャルネットワーク

画像クレジット:Getty Images

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(文:Manish Singh、翻訳:Aya Nakazato)

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