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眠っていた心に火をつける「最新個性派マシン」傑作12台【再びバイクにハマる理由】

【特集】再びバイクにハマる理由

2020年秋に登場予定だったモデルが後ろ倒しになるなど、例年に比べ今春のニューモデルは大豊作。13年ぶりにフルモデルチェンジしたスズキの「ハヤブサ」や、ハーレー初のアドベンチャー「PAN AMERICA」、購入ラストチャンスとなったヤマハ「SR」など、注目の新作や復刻モデルをドドンと紹介!

1. メーカーの威信をかけた最強電脳マシン

SUZUKI
「Hayabusa」(価格未定)

300km/h超えという度肝を抜く動力性能で’99年に発売され、世界最速の称号を手にしたハヤブサ。3代目はスズキ創立100周年の2020年に登場と噂されたが、納得するまでトコトン開発を続けた結果、2月発表となった。MotoGP王者GSX-RRのノウハウを投入し、6軸IMUなど最新電子制御も全部乗せ。待った甲斐があった!

▲1340ccの排気量は変わっていないが、内部パーツを刷新したDOHC4バルブ直列4気筒エンジン。最高出力190psを発揮する

▲デジタルディスプレイ化する機種も多いなか、フルカラー液晶パネルを採用しつつ、メカメカしい5連メーターを継承

 

2. “跳ぶ”ハーレー見参!

HARLEY-DAVIDSON
「PAN AMERICA 1250」(231万円〜)

ハーレーは高速道路をゆったりどっしり走るイメージが強いかもしれないが、ついにアドベンチャージャンルに参入。このパンアメリカはダートも軽快で、飛んだり跳ねたりアグレッシブなスポーツ走行もお手のもの。タイプは装備の異なる2種をラインナップ。

▲Vツインの伝統はそのままに、新設計の水冷エンジン「Revolution Max」を搭載。排気量は1250ccで、ハイパワーとパワートレインの軽量化を両立

▲オフロード走行に適したブロックタイヤとスポークホイールに、ブレンボと共同開発した新ブレーキキャリパーを装備

▲SHOWA製の電子調整式サスペンションに加え、静止・停車中にシート高を低くし、走行中は最適な車高の間で自動的に切り替わる業界初のアダプティブライドハイト機構を搭載

 

3. 迷ってるヒマなし!購入ラストチャンス

YAMAHA
「SR400 Final Edition/Final Edition Limited」(60万5000円〜)

1978年の誕生以来、乗り手に媚びることなくセルなしキックスタートのみの単気筒エンジンを貫いてきた名作がついに販売終了。熟練の職人が施すサンバースト塗装のタンクや本革調シート、文字盤を黒にした専用メーターを装備するFinal Edition Limitedは、1000台限定でエンブレムにシリアルナンバーを刻む。

 

▲販売計画5000台のFinal Editionは、音叉マーク入りのダークグレーとシンプルなブルーを設定している

 

4. 日本最長の歴史を紡ぐブランド“メグロ”がよみがえった

MEGURO
「K3」(127万6000円)

およそ1世紀も遡る1924年より国産大排気量車を製造していたメグロが復活。’64年に現カワサキが吸収して以来で、当時「カワサキメグロ」のブランド名で販売した「K2」の後継として車名は「K3」とした。ベースは「K2」を進化させて、’66年に発売したた「W1」をルーツとする「W800」と、伏線回収が複雑すぎるがファン歓喜!

▲メグロが得意とし、カワサキ「W1」に受け継がれた伝統の並列2気筒エンジン。ベベルギア駆動の最新800ccが心臓部だ!

▲乾いた音を奏でる伝統的な2本出しマフラーは、まるで楽器。心躍るサウンドとなるよう開発陣がとことんこだわった

 

5. 大きくて豪華こそ良いというクラスの常識に“反逆”

HONDA
「Rebel 1100」(110万円〜)

速さや性能よりも、扱いやすくて気軽に乗れるこを重視する若者や女性にヒットしたレブル250。ゆったりとしたライディングポジションや足つき性の良さをそのままに登場した1100cc版がコレ。クルーザースタイルながら全長は2240mmと、250ccモデルとわずか35mmしか差がない。マフラーやステップも路面に擦りにくく、旋回力も抜群!

▲ハーレーを意識し、エンジンはVツインとするのがセオリーだったこのセグメントで、低中速トルクを図太くした並列2気筒を採用

▲やっぱり堂々としたスタイルが欲しいという人のために、スクリーンカウルも用意。走行風シャットアウトで高速道路も快適!

 

6.ヒットの予感満点の空冷ビッグシングル

HONDA
「GB350」(価格未定)

時代と逆行するかのような空冷ビッグシングルの味わい深さは、バイク好きの多くが知っているはず。それだけに、どれだけ多くのファンがヤマハ SR400の販売終了を嘆き悲しんだことか。そこにきてのこのセンセーショナルなデビュー。普遍的なオートバイらしさをたたえ、’80〜’90年代にかけて発売した“GB”の名も戻ってきた!

▲垂直にシリンダーが立つ単気筒エンジンのボア・ストロークは70×90.5mmと、潤沢な鼓動感が期待できる超ロングストローク設計

▲中央部が円形&放射状に光るテールライト形状もトラディショナル。ただし灯火器類は最新LED式で、省電力かつバルブ切れの心配なし

 

7. 新型カタナを手掛けたデザイナーが今度は日本車キラーに!?

TRIUMPH
「TRIDENT660」(97万9000円)

輸入車販売台数3位につけ、存在感高まるトライアンフ。ミドルクラスの最新作は、奇をてらわない軽快なネイキッドスタイルに得意の3気筒エンジンを搭載し、切れのある走りが自慢。ユニオンジャックが描かれたデザインは、最新のカタナも手掛けたロドルフォ・フラスコーリ氏(イタリア)によるもの。価格は国産キラーになりそうなアンダー100万円だ!

▲「STREET TRIPLE S」と同じ3気筒660ccながら、ボア・ストロークを見直し低中回転重視に味付けした新ユニットを搭載

▲メインフレームをはじめ、スイングアームやホイール、マフラーも専用設計。トラクションコントロールなど電子デバイスも充実

 

8. 夜に映えるドゥカティ

DUCATI
「SCRAMBLER NIGHTSHIFT」(134万9000円)

ドゥカティならではのLツインエンジンを搭載するスクランブラーは、400、800、1100の3兄弟だが、真ん中がちょっと不良っぽくなった。夜の雰囲気を想起させるダークカラーで、車体側面にはゼッケンプレート。リアフェンダーは捨て去り、ナンバープレートステーはスイングアームにマウントされ、その名のとおり夜に映えそうだ。

▲1100 Sport Proから受継いだ幅広なストレートハンドル。エンド部にミラーを直付けするカフェレーサースタイルとした

▲シートは前後一体型のフラットタイプ。テールエンドをバッサリと切り捨て、シンプルかつスッキリした印象に

 

9. ガチのオフロード好きが精魂込めて仕上げた!

HONDA
「CRF250L」(59万9500円)

先代は快適性を重んじてダートの走破性が物足りない面もあったが、海外ラリーにも出場する根っからの土系ライダーである開発責任者が奮起し、文句言わせぬリアルオフロードにフルモデルチェンジ! 前後サスペンションのストロークを伸ばし、最低地上高をアップ。ABSを標準装備しながら従来モデルから4kgもの軽量化を実現した。

 

10. ファッションもビシッとキメたい!

Royal Enfield
「Continental GT 650」(79万5000円〜)

英国車全盛だった’60年代のスタイルが蘇った! 当時流行った若者文化“ロッカーズ”へのオマージュを感じるクラシックレーサーのシルエットに「待ってました!」と声を大にして言いたいオーソドックスな並列2気筒。クランクケースがボッテリしているのは、まだミッションやプライマリーが別体だった頃を再現。ライダースジャケットでキメたい!

 

11. 電脳サスを搭載した3気筒スポーツツアラー

YAMAHA
「TRACER9 GT ABS」(価格未定)

トルクフルな新型890ccエンジンは、国内ではヤマハだけが手掛ける並列3気筒で、ツインの力強い低中速トルクと伸びやかに吹け上がる4気筒のいいところ取り。220kgという軽量ボディに電子制御サスペンションを新採用し、高いスポーツ性能とツーリングのための実用性能を高次元で両立している点が魅力。今年の春以降の発売を予定

 

12. クルマ好きの憧れ“M”がバイクに登場!

BMW
「M 1000 RR」(378万8000円)

四輪BMWのスポーツモデルに冠される「M」が初めてバイクにも登場。MotoGPでお馴染みのダウンフォースを発生させるウイングレットやカーボンホイールを採用。市販車で競う世界スーパーバイク選手権で勝つためのMコンペティションパッケージではさらにカーボンパーツが増え、アルミ削り出しパーツなども組み込まれる。

※2021年3月5日発売「GoodsPress」4月号掲載記事をもとに構成しています

>> 【特集】再びバイクにハマる理由

<文/青木タカオ>

 

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