オンラインブランド決済は現在、Spotify(スポティファイ)のバウチャー券、Netflixのバウチャー券、Neosurf、PaySafeカードなど、あらゆる分野を網羅している。消費者はさまざまなものの支払いにそれらを使う。そしてヨーロッパでは、彼らはますます大きなビジネスになっている。この度ヨーロッパのブランド決済企業のRecharge.comが、ロンドンに拠点を置く高成長企業向け成長負債プロバイダーのKreos Capitalが主導する資金調達ラウンドで、1000万ユーロ(約13億円)を調達した。2019年にはRecharge.comとRapido.comのブランドを所有するオランダのfintech Creative Groupは、Prime Venturesから2200万ユーロ(約28億円)の投資を受けている。
Rechargeはまた、以前支払い会社のSmall WorldとAzimoそして英国のneobank Tandemを設立したMichael Kent(マイケル・ケント)氏を非常勤会長に任命した。
Recharge.comによると、調達した資金は同社のモバイル製品や製品ラインナップを拡大し、北米、ラテンアメリカ、GCCなどの地域での事業拡大を計画しており、2021年には4億5000万ユーロ(約580億円)の売り上げを目指している。
Recharge.comのCEOであるGüntherVogelpoel(ギュンター・フォーゲルポール)氏は声明で「私たちはオンデマンドで登場するタクシーから消費財の即日配送まで、瞬時に要望がが叶う世界に住んでいます。Recharge.comは必要不可欠な送金であれ、デジタル商品やサービスへのアクセスであれ、顧客の要望を満たすための迅速で安全かつシンプルな方法を提供します」と述べた。
ケント氏は次のようにコメントしている。「スーパーマーケットのギフトカードやスマートフォンによるトップアップの時代は終わりつつあります。世界的な金融不安の中、消費者が主流に代わるデジタル決済を求める中、ブランド決済は爆発的に増加しました。消費者は、オンラインでのブランド決済が安全で迅速、かつ便利であることを認識しています」。
RechargeはApple(アップル)、Google(グーグル)、Spotify(スポティファイ)、Xbox、PlayStationなどのブランドによるまざまなデジタルクーポンから、通話料やデータクレジットなどの国境を越えた送金を通じて、消費者の視点から市場を開拓している。
この分野で最大の企業は、プライベートエクイティグループのSilverlakeが所有するBlackhawkネットワークだ。同社は消費者に直接販売するモデルを持つ、ヨーロッパの大手企業と見なされている。
ケント氏はZoomで行ったTechCrunchの取材に対し、 「このビジネスの消費者サイドを世界中にコントロールしている企業がないので、これは大きなチャンスです」と述べている。
カテゴリー:フィンテック
タグ:Recharge、資金調達
画像クレジット:Recharge
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(文:Mike Butcher、翻訳:塚本直樹 / Twitter)