米国の調査会社GlobalDataの最新の調査により、Appleが人工知能に多額の投資を行っていることが明らかとなりました。この調査によると、Appleは2016年〜2020年の間に、最も多くのAI企業を買収しているとのことです。
Apple、5年間で25のAI企業を買収
AIを専門とする企業やスタートアップ企業の買収に関してAppleは、Accenture、Google、Microsoft、Facebookといった企業よりも先に進んでいます。5年間で同社は25のAI企業を買収しており、Googleは14社を買収しています。
Apple、Google、Microsoft、Facebookのデータを合わせると、2016年〜2020年にかけて60以上のAI企業が買収されています。GlobalDataは、「AIはテック・ジャイアンツ(Apple、Google、Facebook、Amazon、Microsoft)にとって重要な注力分野であり、この分野を支配するための競争が激化しているため、これらの企業の間で買収が相次いでいる」と述べています。
Appleの買収のほとんどが、Siriの改良に関連
GlobalDataのテーマ別調査チームのシニアアナリストである二クラス・ニルソン氏によると、Appleの場合、買収のほとんどはSiriの改良に関連しているようです。
Appleは、Google(Googleアシスタント)やAmazon(Alexa)に追いつこうと積極的に買収を行っています。Siriは最初に市場に出ましたが、「スマートさ」という点で一貫して2つを下回っています。これが、Appleがスマートスピーカーの販売で大きく遅れをとっている理由の1つとなっています。
また同社は、ウェアラブル分野で確固たる地位を維持したいと考えています。実際、スマートウォッチでは圧倒的な強さを誇っています。昨年のXnor.aiの買収は、エッジ処理機能を向上させることが目的で行われたものです。データをクラウドに送信することなく、データのプライバシーを向上させることができるという点で重要な役割を持ちます。
Appleは、他の分野でも投資を行っています。ホームセキュリティカメラのスタートアップ企業であるLighthouse AIは、2019年に同社に買収されています。同じく2019年に買収された企業Drive.aiは、自律走行車に関連する複数の技術を持っていました。なお、Appleは各買収の詳しい目的については明らかにしていません。
Source:GlobalData via 9to5Mac
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania