<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>
ここ数年、ずっと気になっていたGRIP SWANY(グリップスワニー)のパンツ。欲しいけれど、遅きに失した感があるので、購入できずに悶々とする日々でした。ところが先日、今年初のキャンプに行くことになり、ようやく決意して入手!
ワークパンツか、ファイヤープルーフパンツか、キャンプパンツか、種類もカラバリも豊富でさんざん悩んだ挙句、「JOG 3D CAMP PANTS/SOIL」(1万1000円)を購入しました。最後まで定番のキャンプパンツか立体裁断のこちらか迷いましたが、決め手はシルエット。テーパードがかかったパンツを持っていないのと、立体裁断がどれだけ動きやすいか興味があったので、こちらにしたのです。
「キャンプパンツ」でキャンプをしてみると、細身のシルエットなのに、立体裁断とストレッチツイルのおかげでひざ回り、お尻回りがきつくなく、しかもビッグポケットの使い勝手は抜群。
評判通りの履きやすさで、今年のキャンプで間違いなくヘビロテする1本になりました。
■普段使いにも良さそうなシルエット
パンツのラインナップを見ると、ほかにワイドシルエットとストレートがありますが、このパンツは横から見ても分かる細身でスッキリなシルエット。一見すると普通のパンツで、大きなポケットがついているなんて分かりません。
大きなポケットが付いているといえばカーゴパンツが思い浮かびますが、ひと目で分かる存在感がある上に、合わせる服を選びます。その点、このシルエットなら休日のお出かけ服にも合わせやすいし、スニーカーを合わせれば、パンツのシルエットがきれいに見えるので普段使いにもぴったり。
ただしブーツを合わせる場合、アウトドア用パンツのように裾が幅広ではないため、パンツの中にブーツは収まりません。
そもそもグリップスワニーといえば、“スワニーイエロー”が目を引く、誰もが知るグローブのブランド。1848年のゴールドラッシュの時に生まれ、日本で発売されたのは1983年のこと。ところが、日本人の手には大きすぎたため、1985年から日本人向けに製造が開始されたそう。
初めて購入したのは学生時代バイクを買った時なので、もうかれこれウン十年前。以来、ずっと「G-2」を愛用していました(写真は20年ほど前に購入した2代目)。そんなグリップスワニーからウエアが登場したのは2010年なのですが、これまでは無縁だったのです。
今回遅ばせながら「キャンプパンツ」を使ったら、キャンプで重宝される3つの理由がわかりました。
■キャンプ道具をごっそり入れられるポケット
キャンプパンツ最大の特徴はなんといってもビッグポケット。前ポケットから後ろポケットが隠れるまでグルっと巻くように備わるサイドポケットには、キャンプにまつわる細々とした道具を入れておけます。
テントを設営する際には、グローブ、ペグ、ペグハンマーを、焚き火をするときはグローブにナタに、ノコギリに。料理をする際は、片側にミトンやスパチュラ、ヘラ、もう片側に瓶に入った調味料も入れおくなんてことも可能。
真ん中にあるボタンを止めれば、長ものが移動することはないし、外せばより大きめなものを収納することができます。しかも絶妙なのが、その深さ。ボタンより前側はスマホ(iPhone Xs)が縦にちょうど収まる深さで、後ろ側はそれよりちょい深め。ボタンを止めた状態ならスマホが倒れることもありません。
ちょうどいい深さな上に、ポケットの隅が斜めになっているので、入れたモノが取り出しやすいというのも大きなポイント。
これまでキャンプのときは収納袋がわりにエプロンをしていましたが、見た目以上にいろいろ入るので想像以上に便利。休みの日のお出かけなら、財布とハンカチとスマホはここにしまえるのでバッグを持たなくても外出できそうです。
ビッグポケットのほかに、通常のパンツ同様、前後に普通のポケットも備えます。
前ポケットは、手首までしっかり隠れる深さで、ケース入りのモーラナイフがちょうど収まります。普段使いなら、ミニ財布を入れるのにちょうどいい感じです。
後ろのポケットは手のひらが隠れるくらいで、折り畳んだ手拭いがちょうど入るサイズ。結構深いので、スマホを入れておいても落とす心配はなさそうです。
■ストレッチ素材と立体裁断で動きやすい
ただのコットンに見えますが、素材はコットン98%にポリウレタン2%のストレッチツイルを使用。実際にペグを打っても、ひざ回りに突っ張り感がないのに加え、お尻部分の窮屈さも感じません。
しかもキャンプ用と割り切れば、片膝がついて汚れても問題なし。
深めのチェアに座って足を曲げてもストレスなし。細身とはいえ、太もも回りにも圧迫感はなく快適に寛げます。あえていうなら、つなぎ目が横ではなく、上にくるので気になることも。
前のポケットに両手を突っ込んでも、お尻回りは突っ張り感はありません。
■ベルト要らずで調整できるウエスト
ウエストは、ウェビングベルトを調整しバックルで留めるタイプ。クライミングパンツ同様、これに慣れるといちいちベルトをするのが面倒になります。
キャンプの場合、チェアでくつろぐときはウエストを圧迫しないように緩め、動くときはちょっときつめにしてずり落ちないようにするといったことが簡単にできるので便利です。
ただバックルは、右手側の凹パーツに左手側の凸パーツをはめて引っ掛ける仕様。しっかりはまるのはいいのですが、装着するときも着脱するときも両手を使わなければならないのが気になりました(片手でできないことはありませんが、押して外すタイプよりやりにくいです)。
ウエストは、ウェビングテープのほかにゴムも入っています。若い頃はゴムパンなんてと思っていましたが、お腹まわりにお肉が乗ってくるこの歳になると便利この上ない仕様! もう手放せません。
サイズは、身長165cmでS(ウエスト77〜91、ヒップ97、ワタリ30で、股下が70)がちょうどでした。
使ってみて感じたのは、ポケットの大きさといい、動きやすさといい、痒いところに手が届く快適さ。結局、多くの人が愛用しているというのには、ちゃんとした訳があるというのを改めて感じました。
>>グリップスワニー
<文/澤村尚徳(&GP)、写真/江藤義典>
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/362201/
- Source:&GP
- Author:&GP