米国時間3月26日午前、よく知られたロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)のユニコーンであるUiPath(ユーアイ・パス)が上場申請した。
同社はこのS-1書類提出に至るまでに、非公開企業として数十億ドル(数千億円)の資金を獲得しており、史上有数の資金豊富なスタートアップに数えられている。たとえば2020年だけを見ても矢継ぎ早に資金を調達し、12カ月以内にシリーズEとシリーズFを完了している。
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UiPathの申請書類には同社の急成長ぶりが詳しく書かれている。2020年1月31日までの会計年度から2021年1月31日までの会計年度の間に、UiPathの売上は3億3620万ドル(約368億8000万円)から6億760万ドル(約666億6000万円)へと81%近い成長を見せた。この売上増によって、GAAP純利益は2020年1月年度の-5億1990万ドル(約-570億4000万円)から2021年1月の-9470万ドル(約-103億9000万円)へと改善された。
UiPathの非公開市場での企業価値は、2020年7月の102億ドル(約1兆1191億2000万円)から、2021年2月の350億ドル(約3兆8399億5000万円)へと跳ね上がった。
同社に出資している27の投資家にとって、今回のIPO申請は非常に重大な出来事になる。もしもUiPathがその恵まれた非公開評価額を維持できれば、IPOは成功と見ることができる。しかし、最新ラウンドの出資者たち(Alkeon CapitalとCoatue、両者はシリーズEもリードした)は、同社の市場価値がさらに上昇することを望んでいる。
果たして、UiPathの公開市場価値が350億ドルを超えるかどうか、それはまだわからない。
同社の財務状態は、急成長企業らしく会計2020年度の出費は非常に大きかった。UiPathは営業・マーケティングコストから研究開発費、一般管理予算にいたるまで最新年度で切り詰めた。その結果同社の総利益率は費用削減の効果で大きくなった。そしてその結果、収益性と現金創出が劇的に向上した。
S-1書類によると「UiPathの2020年1月末会計年度と2021年1月末会計年度の営業キャッシュフローはそれぞれ、-3億5940万ドル(約-394億2000万円)と292万ドル(約3億2000万円)、フリーキャッシュフローは-3億8040万ドル(約-417億3000万円)と260万ドル(約2億8000万円)」だった。これは著しい好転であり、同社のGAAP純利益率の向上よりも目覚ましいと言えるだろう。
UiPathからはさらに情報がでてくるはずで、中でも4半期決算の詳細は「今後の目論見書の修正」に入ると同社は言っている。
全体を通じて、UiPathは最新会計年度で営業面の大幅な増益を果たした。これは上場するソフトウェア会社の誰もができることではない。
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タグ:RPA、UiPath、新規上場
画像クレジット:Noam Galai/Getty Images for TechCrunch / Getty Images
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(文:Alex Wilhelm、翻訳:Nob Takahashi / facebook )