ウィーンを拠点とするGoStudentは、バーチャルな学習プラットフォーム上で学生と家庭教師を結ぶサービスを提供しているが、新たに米国の投資家CootueがリードするシリーズBのラウンドで7000万ユーロ(約91億円)を調達した。Coatueはここ1年ほど、ヨーロッパのスタートアップシーンを攻略してきた。このラウンドには既存の投資家であるLeft Lane CapitalとDN Capitalが参加している。これにより、GoStudentの調達額は8330万ユーロ(約110億円)となった。
GoStudentはドイツのSchülerhilfeやフランスのAcadomiaのような、学習センターでの少人数制授業に焦点を当てたオフラインプレイヤーと競合している。また授業をオンラインで行うことで、GoStudentはコスト削減をユーザーにもたらすことができる。なお、家庭教師がクラシファイド広告のような従来型の市場で広告を出す場合にも競合する。またこのサービスはZhangmen、VIPKid、TAL Educationなどの中国のプレイヤーに似ている。
今回の投資は、トルコやギリシャなどの国際市場への成長と拡大に充てられる。GoStudentはヨーロッパ15カ国を目標とし、従業員数を800人以上、家庭教師を1万人以上に増やすことを目標としている。同社のプラットフォームでは毎月25万以上の個別指導セッションが予約されているという。
GoStudentの共同創設者兼CEOのFelix Ohswald(フェリックス・オズワルド)氏は声明で「シリーズBの投資により、私たちはヨーロッパで最高の資金を得た消費者向けK12教育スタートアップとなりました。私たちは世界中の教育に革命を起こそうとしている既存および新規の投資家から、このような高い信頼を得られることに興奮しています。また、2021年の成長目標は非常に大きなものです。7000万ユーロ(約91億円)の投資により、GoStudentを高品質な教育を広く普及させるヨーロッパのトッププレイヤーとして位置づけることができます」と述べた。
Left Lane CapitalのHarley Miller(ハーレー・ミラー)マネージングパートナーは「GoStudentがヨーロッパでエレガントに展開し、手頃な価格で高品質な教育を多くの人に提供するのを見るのは、投資家としてエキサイティングな経験でした」と述べている。
DN Capitalのマネージングパートナー兼CEOのNenad Marovac(ネナド・マロバック)氏は「GoStudentはテクノロジーを活用することで質の高い教育を民主化し、ヨーロッパにおけるオンライン学習指導におけるの圧倒的な勝者になれると信じています」と述べている。
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カテゴリー:EdTech
タグ:GoStudent、資金調達、ウィーン
画像クレジット:GoStudent
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(文:Mike Butcher、翻訳:塚本直樹 / Twitter)