ブロックチェーン技術のスタートアップで暗号ウォレットを開発しているimTokenは、Qiming Venture Partners社が主導するシリーズBで3000万ドル(約33億円)の資金を調達したと発表した。投資に参加したのは既存投資家であるIDG Capitalと、新規投資家であるBreyer Capital、HashKey、Signum Capital、Longling Capital、SNZそしてFosun Internationalの共同設立者であるLiang Xinjun(リャン・シンジュン)氏が含まれている。
2016年に設立されたスタートアップであるimTokenの前回の資金調達は、2018年5月にIDGが主導した1000万ドル(約11億円)のシリーズAだった。同社によると、Ethereum(イーサリアム)やBitcoin(ビットコイン)などの仮想通貨用ウォレットは現在1200万人のユーザーが利用しており、500億ドル(約5兆5000億円)以上の資産がプラットフォームに保管され、総取引額は5000億ドル(約55兆円)を超えているという。
imTokenは中国の杭州で設立され、その後に現在の本社をシンガポールに移転した。ユーザーの約70%は中国本土で、続いて韓国、米国、東南アジアなどの市場で利用されている。
imTokenは今回の資金調達を利用して「imToken 3.0」の機能を構築する予定だ。imToken 3.0にはキーレスアカウント、アカウントリカバリーおよび分散型金融サービスが含まれる。また「imToken Labs」と呼ばれるブロックチェーン技術の研究部門を拡大し、より多くの国にオフィスを開設する予定だ。現在は中国本土、米国、シンガポールの拠点で78名のチームを擁しているが、2021年中には100名まで増員する予定だという。
プレスリリースの中でQiming Venture Partnersの創業者でマネージングパートナーのDuane Kuang(デュアン・クアン)氏は「今後10年から20年の間に、ブロックチェーンは世界規模で金融業界に革命を起こすでしょう。imTokenはこのトレンドに乗り、市場で強力な地位を築いていると考えています」と述べている。
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カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:imToken、資金調達、仮想通貨
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(文:Catherine Shu、翻訳:塚本直樹 / Twitter)