2021年3月にはNTTドコモ、au、ソフトバンクの新料金プランが提供開始され、また携帯電話番号を維持したまま他社へ乗り換えるMNPの転出手数料が4月1日に無料になりました。しかし、月の初めにMNPで他社に転出をすると、思わぬコストがかかる場合があります。
MNPが増加する?
ドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリア3社は、2021年3月にそれぞれahamo、povo、LINEMOといった、新料金プランの提供を開始しました。
各社の新料金プランは、従来よりも低料金で20GBの高速データ通信が可能となり、コストパフォーマンスが高い料金プランとなっています。
また、ドコモ、au、ソフトバンクの3社は、2021年4月1日までに、MNP転出手数料を撤廃しました。
従来3,000円かかっていたMNP転出手数料が不要になるため、例えば「ソフトバンクからドコモのahamoに乗り換える」というケースや「auからソフトバンクの新ブランドLINEMOに乗り換える」というケースなど、大手キャリア間でのMNPが増加する可能性があります。
月初めのMNPは損をする可能性
MNP転出手数料が一部撤廃されましたが、ドコモ、au、ソフトバンクの各社は、多くの場合において、最終月の請求料金の「日割り」を行わないと表明しています。
そのため、例えば4月4日にMNPで転出しても、4月30日にMNPで転出しても、元のキャリアからは同じ1カ月分の料金が最終料金として請求されるケースが多いです。
さらに、最終月料金には一部の割引が適用されない場合があり、前月までの請求料金よりも高額となる可能性があります。
一方、各社ともMNP転入時は日割りで計算する場合が多く、転入先のキャリアでは、月末に転入した方が料金が安くなります。
月初めにMNPで乗り換えた場合には、元のキャリアと、転出先キャリアの両方から、ほぼ1カ月分の料金が請求される可能性があります。
月末でのMNP転出が得策
他社にMNPで他のキャリアに乗り換える際の主な料金は以下の通りです。また契約内容によっては、契約解除料や転入先での事務手数料が必要となる場合もあります。
- MNP元のキャリアでの最終料金(日割り無し)
- MNP転入先のキャリアでの初月料金(日割り有り)
MNPで他社に乗り換える際は、月初めにMNPを行うよりも、できるだけ月末にMNPを行った方が、MNP転入先での料金が安くなり、全体のコストを低く抑えることが可能と言えます。
一方で、iPhone Mania関係者からは「月末にMNPを申し込んだが、SIMカードの配送が翌月上旬となり、結局損をしてしまった」という声も聞かれており、オンラインで契約を行う場合は、SIMカードの配送日にも注意が必要です。
なお契約内容によっては、最終月が日割り料金となる場合もありますので、MNPを検討されている場合は、契約中のキャリアのサポート窓口等で詳細をご確認ください。
Source:NTTドコモ, au, ソフトバンク
(seng)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-358169/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania