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人感センサーや色調整機能が付いた「スマートLED電球」で何ができるか試してみた

スマートフォンと接続することで、時間変化や音声コマンドに合わせた自動操作が可能になるスマート家電。なかでも「スマートLED電球」は、価格も安く、最初に導入するのにうってつけの製品です。

そんなスマート家電を幅広くリーズナブルに展開しているのが+Style(プラススタイル)です。筆者は普段から+Styleのスマート家電類を活用しているのですが、同ブランドから2月下旬に「スマートLED電球」の新製品が2種類登場しました。色味の変更に対応したモデルと、人感センサーが搭載されたモデルです。

これら新製品があるとどんなことができるのか、いろいろと試してみました。

▲色を調整できる「スマートLED電球(RGB調色)/E26」(税込3980円)

▲人感センサーを搭載した「スマートLED電球(人感)/E26」(税込3980円)

 

■初期設定について

まずは、気になる初期設定から。基本的には、どちらの製品も手順は共通しています。

製品のほかに事前に用意すべきなのは
(1)電球を装着するためのソケット(口金サイズはE26)
(2)「+Style」アプリをインストールしたスマートフォン
(3)2.4GHzのWi-Fiアクセスポイント
の3つです。

+Styleが展開するスマート家電製品は、「+Style」アプリから初期設定とペアリングを行います。同アプリをスマートフォンにインストールし、ユーザー設定を行ったあと、「マイホーム」タブから「+」を選び、「照明」欄にある「照明」を選択。

▲「+Style」アプリの「マイホーム」タブで右上の「+」をタップ(左)。「照明」欄の「照明」をタップします(右)

この段階までに、スマートフォンを2.4GHzのWi-Fiアクセスポイントに接続しておきましょう。5GHz帯に接続していると、先に進めません。

▲2.4GHz帯のWi-Fiに接続し「次へ」をタップ(左)。スイッチオンオフを繰り返してスマートLED電球をペアリングモードに切り替えたら「次へ」をタップ(右)

スマートLED電球をソケットに接続したら、電源をオン(1回目)→オフ→オン(2回目)→オフ→オン(3回目)と繰り返すことで、電球がペアリングモードになり、素早く点滅します。これでスマートフォンとの接続が可能になります。

あとは、アプリ画面に表示される内容に従って操作を進めればOKです。

 

■+Styleアプリでの手動操作

初期設定が完了したら、スマートLED電球を「+Style」アプリから操作できます。スマートLED電球は、通電していないと操作できないので、シーリングライトに装着した場合は、壁スイッチはオンのままにしておきましょう。

アプリからの手動操作では、オン・オフといった基本的な制御ができるほか、製品ごとに細かい操作も行えます。例えば、今回の色味を変えられるモデルでは、照明の色や明るさを自在に変えられます。

▲+Styleアプリに登録した「スマートLED電球(RGB調色)/E26」を「マイホーム」タブで選択した後に表示される操作画面。「カラー」タブ(左)と「モード」タブ(右)を選択した様子

具体的には、暖色系にして、明るさを小さくすれば、夜に目が痛いと感じる人でも間接照明のような優しい光になります。色を変えられる電球のメリットはこうした部分にありますね。

また、色がカラフルに変わる「パーティーモード」なども選択できるので、誕生日祝いのようなイベントでは、部屋の雰囲気を盛り上げてくれます。コロナ禍での在宅時間を楽しむという意味では、重宝しそうです。

▲アプリからの手動操作で色、色の濃さ、光の強さなどを自在に調整できる

 

■+Styleアプリでの自動操作が便利

しかし、コレだけでは大して便利とは言えません。+Styleのスマート家電が本領を発揮するのは、自動操作機能を活用したときです。

▲「スマートモード」>「自動設定」>「+」をタップすると(左)、「スマート設定」という、自動操作の詳細をカスタマイズできる画面が起動する(右)。あとは、順に条件を細かく指定する必要がある

「+Style」アプリ内の「スマートモード」タブにある「自動設定」機能を駆使します。例えば、指定の時刻になったら、あらかじめ設定しておいた動作をさせるといったカスタマイズが可能です。日没の時間に照明が自動でオンになり、青い色味に変わるといったことも可能です。

▲+Styleのスマート家電の応用イメージ

ちなみにこの自動設定機能では、複数のスマート家電をまとめて操作もできます。先の例に合わせると「日没に時間になったら電球A、B、Cをまとめてオン」といったものや、「1つのみをオンにして、2つをオフにする」ような設定も可能です。また、設定によっては、アプリ内のスイッチで手動操作もできます。

さらに、Googleアシスタントや、Alexa、Siriとの連携方法も存在するので、カスタマイズ次第で、スマートスピーカーにひと声かけると上記のような挙動を行なってくれるようになり、”なんちゃってスマートホーム”が実現します。

 

■人感センサーをトリガーにして制御

こうした自動操作のトリガーには、時刻変化などの条件変化だけではなく、センサーデバイスの反応も活用できます。要するに「人感センサーに反応があったら=人が通ったら、家電Aをオンにする」といった流れのカスタマイズができるのです。

このような人感センサーデバイスは従来からあったのですが、設置場所や電源に悩むことがありました。しかし、2月に発売された人感センサー付きスマートLED電球は、シーリングライトなどに装着しておけば、人が通ったことを感知してくれます。設置場所や電源を気にせずに運用できるのがメリットです。

▲階段のライトに「スマートLED電球(人感)/E26」を装着してみた様子。複雑な設定をせずとも、ランプシェードのない下方向に人の動きがあると照明がオンになるといった設定ができる

▲センサーが反応したときに、ペアリングしたスマートフォンに通知が届くような設定も可能。家族が帰宅したかどうか、などを知る見守り端末としての活用も想定されるだろう

例えば、廊下のシーリングライトとしてこの製品をセットしたとします。夜間に人感センサーが反応した場合のみ、指定の明るさで照明をオンという設定をしておけば、スイッチを触ることなく階段やトイレまでの道のりが明るく照らされます。

▲階段の電球の人感センサーに反応して、別の間接照明にセットしたスマートLED電球がオンになるといった設定も可能(※床置きの照明ソケットへのセットは、メーカー推奨ではないので、あくまで自己責任になります。ご注意ください)

では「スマートLED電球(人感)のセンサーが反応したら、スマートLED電球(RGB調色)がオンになる」というシンプルな設定手順を見てみましょう。

▲スマート設定画面で「デバイスの状態が変化した場合」を選択(左)。「電球(人感)」を選ぶ(右)

▲「人感センサーオン」を選ぶ(左)「動きを検知した時」を選ぶ(右)

▲「デバイスを実行する」を選択(左)。「電球(RGB調色)」を選ぶ(右)

▲動作として「電源」を選び(左)、「オン」を選択する(右)

▲大まかな流れを決めたのちの細かい設定として、ここでは「有効時間区分」をタップ(左)。カスタマイズした動作が有効になる時間帯を指定して「OK」をタップ(右)したのち、「完了」操作を行おう

*  *  *

とはいえ、センサーデバイスを活用した自動設定のカスタマイズは、スマート家電の扱いを理解している中級者向けという気がします。設定が適切でない場合、センサーが誤動作することでかえって不便に感じる場合があるので、ユーザー自身が試行錯誤しなくてはならないからです。

筆者としては、まずは色が変わる「スマートLED電球(RGB調色)/E26」や、調色が必要ない場合には従来から販売されている色を変えられないスマートLED電球などに挑戦することをお勧めします。シーリングライトタイプの製品でも良いでしょう。

その後、追加するならテレビやエアコンなどの家電を操作できる「スマートマルチリモコン」です。そして、スマート家電の操作や設定に慣れてきた頃に、センサーデバイスを追加していくという流れがお勧めです。

もちろん、「スマートLED電球(人感センサー)」でできる単体操作(すなわち、人が来るとその場の照明がつく、といった挙動)を望む場合には、この限りではありません。

>> +Style

 

<取材・文/井上 晃

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter

 

 

 

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