屋内農業企業のAppHarvestは今週、Root AIを買収したと発表した。買収額は約6000万ドル(約66億円)で、1000万ドル(約11億円)は現金、残りはAppHarvestの株式で賄われる。
Root AIはボストンを拠点とするロボット関連のスタートアップで、その使命は将来の親会社とほぼ一致している。TechCrunchはこのスタートアップを何度か取り上げており、2020年8月のシードラウンドでは720万ドル(約7億9000万円)を調達していた。今回のパンデミックではロボット工学が注目されているが、中でも農業と食品製造は組織がプロセスを自動化する方法を模索しているため、特に注目されている。
前述のシードラウンドを含め、Rootはこれまでに950万ドル(約10億円)を調達しており、同社のVirgo収穫システムへの関心が高まっている。この買収が承認されれば、創業者兼CEOのJosh Lessing(ジョシュ・レッシング)氏がAppHarvestのCTOに就任する。このスタートアップはまだかなり小規模で、19人のフルタイム従業員を抱えている。
両社のコメントによると、ロボットが収集した収穫量のデータが、今回の買収の重要な部分だという。
AppHarvestの創設者で最高経営責任者を務めるJonathan Webb(ジョナサン・ウェッブ)氏は「私たちが知っている農業は異常気象、干ばつ、火事、動物による汚染など、食料システムを不安定にする要素が増えているために破綻しています」と述べた。「屋内農業はこれらの課題の多くを解決し、収集されたデータは作物の品質と収量を予測し管理するのに役立つ、より多くの洞察を指数関数的に提供することができます」。
カテゴリー:ロボティクス
タグ:AppHarvest、Root AI、農業、買収
画像クレジット:Root AI
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(文:Brian Heater、翻訳:塚本直樹 / Twitter)