自動運転車には高性能なチップが欠かせません。NVIDIAが新たに発表した「DRIVE Atlan」は1,000TOPSもの性能を持つ次世代車載システム・オン・チップ(SoC)です。
1,000TOPの性能をもつ「DRIVE Atlan」
DRIVE AtlanはNVIDIAのプライベートカンファレンスである「GTC 2021」で発表されました。
このDRIVE Atlanの性能は1,000TOPSとされており、現在の量産車やトラックに搭載されているDRIVE Xavier(30TOPS)の約33倍、2022年以降の自動車に搭載される予定のDRIVE Orin(254TOPS)の約4倍の性能を誇ります。
DRIVE AtlanにはこれまでのDRIVE製品とソフトウェア互換性があり、既存の資産をそのまま活用することが可能です。
製品スケジュールとしては、2023年にサンプル出荷が開始され、2025年に量産予定です。
DRIVE Atlanには、次世代のGPUアーキテクチャや、新しいArm CPUコア、新型のディープラーニングおよびコンピュータビジョン用のアクセラレーターなどが搭載されます。
Appleも独自の自動運転車であるApple Car向けのチップ開発を行っているとされています。
「Hyperion 8」自動運転リファレンスプラットフォームも発表
NVIDIAはまた、自動運転車開発のリファレンスプラットフォームである「Hyperion 8」も発表しました。
この中核となるのは2つのDrive Orionです。これらのSoCに12台の外部カメラ、3台の内部カメラ、9台のレーダー、2台のLidarセンサーが接続され、安全な自律走行を実現します。
このリファレンスプラットフォームを活用することで、自動車メーカーは自動運転車開発のための膨大な時間とコストを削減することができるとされます。
Hyperion 8は2021年後半に利用可能となる予定です。
GTC 2021ではほかに、ArmベースのCPUである「Grace」が発表されています。
Source:NVIDIA (1), (2) via EETimes
(ハウザー)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania