米国時間4月14日、Google(グーグル)はFeedBurnerを新しいインフラストラクチャーに移し、メールのサブスクリプションサービスを廃止すると発表した。
古くからのインターネットユーザーなら、GoogleのFeedBurnerを使って自分のブログや初期のポッドキャストのRSSフィードを管理したことがあるだろう。何しろ「Web 2.0」の頃には、それがフィードの管理やアナリティクスのデファクトスタンダードだった。2004年にDick Costolo(ディック・コストロ)氏らが創業したFeedBurnerは、2007年にGoogleに買収された。その後、コストロ氏はは、2010年にTwitterのCEOになった。
それ以来今日まで、FeedBurnerには中途半端な時期が続いた。GoogleはGoogle+のようなあまりぱっとしなかったソーシャルの実験を優先して、Google Readerのような人気サービスをあっさりと閉鎖したが、FeedBurnerだけは、AdSenseの統合を止めるといったサービスの一部を閉鎖しながらも、毎日のようにフィードを燃やし続けた。
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このサービスのことを気にしている人はもうあまりいないだろうし、RSSも悲しいかな徐々に影が薄くなっている。しかしこのサービスはメンテナンスが楽なので、Googleもこれまで動かし続けたのだろう。にも関わらずそれを閉鎖すれば、重要なツールを破壊されたパブリッシャーたちが大騒ぎを起すことは確実だ。ちなみに、間違いなくデスクトップのRSSリーダーで購読していただいているであろうTechCrunchのRSSフィードのアドレスもご覧のとおり「http://feeds.feedburner.com/TechCrunch/」だ。
というわけで、14年後の米国時間4月14日、Googleは「このプロダクトの次の章をサポートするために近くいくつかの変更を行う」と発表した。まずサービスを、新しい安定性の良いインフラストラクチャーへと移す。
そして2021年7月には、フィードの管理とは関係のない副次的な機能の一部を閉鎖する。中でも重要なのは、フィードがアップデートするときに読者にメールで届いた通知だ。ただしフィードのオーナーはメールのサブスクライバーのリストをダウンロードできるし、それは7月以降もできるだろう。そして、BloggerのFollowByEmailウィジェットもなくなる。でも今は2007年ではないから、TechCrunchの記事にFeedBurnerとBloggerの両方の名前が登場するとは、誰も想像しなかっただろう。
FeedBurnerの中核的な機能はそのまま残るとGoogleは強調している。でも、メールのニュースレターは現在でも人気があるため、メール通知の廃止はおかしな決定だ。
カテゴリー:ネットサービス
タグ:Google、RSS、FeedBurner
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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Hiroshi Iwatani)