株式会社DroneFutureAviationが独占取扱権を有する自律配送ロボット「YAPE」は、スウェーデンでオンラインフード注文配達事業を展開するFoodora社と通信事業者であるTele2社と提携し、ストックホルムの公道にて自動配送テストを開始した。
Q-コマースに対応
今回「YAPE」は、5Gネットワークに接続することで低遅延とリアルタイム通信を実現。複数台搭載したカメラ映像などの通信により、最適な配送ルート選択やリアルタイムにロボットの周囲状況を認識してコミュニケーションを取れるIoT接続が可能となっている。
このたびのテストはStureplan(ストックホルム中心部の公共広場)周辺で行われており、「YAPE」はQ-コマース(クイック・コマース)に挑戦中。foodora社が2020年5月に開始したQ-コマースは、レストランでの食事だけでなく、美容品や書籍などを30分以内に配達するというものだ。日本で言うところの「QuickGet」のようなサービスだろうか……。
「YAPE」は、20kgまでの商品をボディの中に収め、走行スピード6km/hでラストワンマイルを担う。今回のテストでは、スウェーデン運輸局に対して、ロボットが歩行者や他車両にリスクをもたらせないこと、ロボットの自動配送システムと接続が非常に信頼できることを証明していくようだ。
「YAPE」のスペック
「YAPE」は、イタリアのハイテクメーカーe-noviaの子会社Yapeによって開発された自律配送ロボット。2輪のタイヤでうまくバランスをとり、GPS・ビデオカメラ・深度計測レーザー・センサーを駆使して人や障害物を避けながら走行することができる。
また、街中のセンサーにワイヤレスでアクセスすることも可能で、信号や交通の流れなどをモニターする優れた製品だ。なお、2018年にはCESに出展、2019年には「ドイツデザインアワード2019」を受賞するなどの実績がある。
「YAPE」のPVはこちら。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/152902
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口