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適当に作る料理がなぜかおいしいおもてなしキャンプ!<愛用ギア探訪②>【いま買うべきキャンプギア】

【特集】いま買うべきキャンプギア

アウトドア好きが高じてキャンプ場作りを目指す、専門誌を手掛ける、父子キャンプを楽しむ一方で作品撮りをする。1年中フィールドに立つアウトドアフリークたちの道具とは? 独自の視点で揃えた道具を知ると、キャンプの本当の楽しみ方が見えてくる。今回はソロキャンパーの山口健一さんに話を聞いてみた。

■手のかかるギアで、“不便”をより楽しむ!

ソロキャンパーのヤマケンさんだが、使う鍋はどれもソロとは思えないほどでかい。

「普段はなにもしない親父がたまに適当に作る料理っておいしいと思いませんか? 僕の父がそのタイプ。だからでしょうか、僕はキャンプに行くと、その土地のもので適当に料理を作って友だちに振る舞っています。だからソロキャンプなのに重くて大きな鍋やフライパンばかり」

多少重くてもクルマ移動なら苦にならない。それよりも仲間との楽しい時間を大切にするというわけだ。

「僕の道具はどれも癖が強いものばかり。ハイカー111もHK500も着火するまでに手間がかかります。そのわりにHK500なんて光量調節すらできません。そんな不器用さが愛おしいんです」

フライパンはフチがないので食材がこぼれ落ちるし、たためるハンドルなんて長さを変えずにもっとコンパクトになるはずだ。家電でもなんでも便利なものはいっぱいあるこの世界だからこそ、キャンプの不便が光る。ヤマケンさんはあえて手のかかるギアを選び、より不便を楽しんでいる。

山口健一さん
全国のキャンプ場を手伝いながら、2年間キャンプ旅を続けたブロガーでありイラストレーター。塗り絵本『キャンプのぬりえ』を出版するほか、自身のブランド「FLAKY Design WORKS」を立ち上げさまざまな雑貨を販売している。目標である自分だけのキャンプ場作りまであと一息!

 

 

■山口健一のキャンプギア

▲①テンマクデザインのガレージテント ②フレイムスのファイヤースタンド ③ユニフレームのキャンプ羽釜3合と山ケトル700 ④スタンレー真空マグ0.23L ⑤ユニフレームダッチオーブン6インチディープ ⑥オプティマスのハイカー111 ⑦フィンランド発ムーリッカのたためるフライパン ⑧テンマクデザイン男前グリルプレート ⑨ペトロマックスHK500 ⑩カリタのコーヒーミルKV-1N ⑪A&Fコーヒードリッパー⑫ハイマウントミニドリップポットカッパーカラー⑬ペーパーフィルターはバルティックアンバーのコーヒーフィルターケースに入れて ⑭ユニフレームUFチェア

▲6インチのダッチオーブン。「ソロ〜3人分の料理にちょうどいいサイズ。キャンプ羽釜でふっくらご飯を炊き、これでおかずを作ります。魚を焼くなら男前グリルプレートかな」

▲“弁当箱”と呼ばれた箱型ストーブ。「トレファクで未使用を購入しました。消火後、すぐに使うときでもプレヒートが必要でこれ以上ないほど面倒くさい。それが愛くるしいんです」

 

■山口さんが狙っているモノ

STEN FLAME
「Bonfire Grill+推奨切炭(岩手県産1.2kg)スタートセット」(3万1700円)

日本の伝統的な木炭のひとつ、岩手切炭(谷地林業製)とのコラボ焚き火台。側面に施されたモチーフが炭火で幻想的に浮かび上がる。鉄板を載せて調理もよし、炭火を眺めてもよしのロマンを感じる炭火台。

ユニフレーム
「ジュラ パワーペグ250」(440円)

特殊な製法でステンレス製に負けない強度と固定力を持ちつつも、非常に軽量なアルミペグ。ペグの歴史を一気に進化させるインパクトを持つ革新的なアイテム。「絶対に買ったほうがいい!」

2021年4月6日発売「GoodsPress」5月号掲載記事をもとに構成しています

>> 【特集】いま買うべきキャンプギア

<文/大森弘恵 写真/逢坂聡>

 

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