Figmaは数年間のステルスを経て、ウェブベースのコラボレーションデザインツールを公開し、それ以降は開発を迅速に回してきた。米国時間4月21日、同社はこれまでで最大のアップデートを発表した。
Figmaの新しいホワイトボードツール「FigJam」だ。
Figmaの全体的なコンセプトは、デザイナーは仮想のテーブルで広いスペースを使い、効率よくコラボレーションできる場を必要としていることから生まれた。ことに在宅で仕事をするようになった2020年からは、まさにそうしたものが求められている。そこでFigmaはホワイトボードツールでデザイナーのワークフロー全体に手を広げることにした。
FigJamはデザイナーが集まってアイデアを出す場となるだけでなく、デザイナー以外の人もブレインストーミングに使うことができる。
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FigJamには付せん、絵文字、ドローイングツールの他、図形、あらかじめ設定された線とコネクタ、スタンプ、FigJam内でライブで簡単にコミュニケーションを取ることのできるカーソルチャットなどの機能がある。もちろんFigJamはFigmaと連携するので、FigJam上で作られたコンポーネントやデザインオブジェクトを簡単にFigmaに移行できる。
Figmaの創業者でCEOのDylan Field(ディラン・フィールド)氏は「実際のデザインワークに入る前に、FigJamをデザインプロセスの最初の段階で使えるようにすることに焦点を絞って取り組みました。人々は流れるように使える優れたエクスペリエンスを求めていますが、同時に多くの人々がこのツールに参加できるようなシンプルものにしたいとも考えました」と述べている。
シンプルにすることを目指して、Figmaはすべての製品にボイスチャットも導入した。これにより、Figmaで他の人と連携してデザインをしたりFigJamでブレインストーミングをしたりする際にZoomやGoogle Meetを別途使う必要がなくなり、Figmaでチャットをオンにしてオーディオを使うことができる。
Figmaはボイスチャットをゼロから開発したのではなく、パートナーとの連携によって導入した。Figmaはボイスチャットに関して連携しているパートナーやテクノロジーを公表しなかった。
FigJamとボイスチャットに加え、Figmaはさらに機能を充実させたモバイルアプリもリリースする。モバイルアプリは、公開時にはTestFlight経由のベータ版として提供される。
Figmaが今回発表した最新情報としてもう1つ、Figmaの分岐とマージの機能がある。例えばデザイナーがデザインシステムをアップデートする際に、共有されているコンポーネントやリソースをアップデートして他の人たちのワークフローに影響を与えるのではなく、分岐して作業し、その後で既存のデザインシステムとマージすることができる。
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タグ:Figma、デジタルホワイトボード
画像クレジット:Figma
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(文:Jordan Crook、翻訳:Kaori Koyama)