2020年はさまざまなレベルで働き方を変えた。ポッドキャスターも例外ではなかった。ついでながらにいうと、長らくポッドキャスターである者として、筆者はインタビューすべてを直接顔を合わせて行うという長年の主張において敗北を認めた。理由は明らかだろう。
2020年は多くの番組がリモート形態になり、Zoomのような広範な遠隔会議ソフトウェアからZencasterのようなあつらえのソリューションまで、さまざまなリモート録音ツールを試した。テルアビブ拠点のRiverside.fm(もともとはアムステルダム生まれ)はリモート・ポッドキャスティングの波に乗ろうと、時宜を得て事業を開始した。そして現地時間4月22日、950万ドル(約10億円)のシリーズAを発表した。
本ラウンドはSeven Seven Sixがリードし、Zeev-ventures.com、Casey Neistat(ケイシー・ナイスタット)氏、Marques Brownlee(マーケス・ブラウンリー)氏、Guy Raz(ガイ・ラズ)氏、Elad Gil(エラッド・ギル)氏、Alexander Klöpping(アレクサンダー・クロッピング)氏が参加した。Riverside.fm(リバーサイド・エフエム)は調達した資金を従業員の採用とサービスの機能拡張に使う計画だと話している。
Riverside.fmは、ロスレスオーディオと4Kビデオのトラックをリモート録音するリモートビデオ・オーディオのプラットフォームで、むらのあるインターネット接続からくるテクニカル上の問題のために起こる結末を回避できる。
資金調達とともに、同社はプラットフォームで多くのソフトウェアアップデートを展開している。その最たるものがiPhoneアプリの新規バージョンだ。アプリではすぐにビデオを録画してアップロードでき、多くのユーザーがモバイルデバイスで録画することを模索している中ですてきなエクステンションだ。
デスクトップでは「Magic Editor」が録画、編集、アップロードの複数のステップのプロセスを簡素化する。スピーカーを自動的に切り替える「Smart Speakerview」というビデオ編集のための新しい機能もある。この機能ではくしゃみや咳といったアクシデント的なノイズでスピーカーが切り替わることはない。
この分野はますます過熱するばかりだ。Riverside.fmがいかにすばやく元々のサービスを継ぎ合わせることができたかを考えると、同社が調達した950万ドルで何ができるのか、今後が楽しみだ。
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画像クレジット:Riverside.fm
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(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi)