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スマホ不要のタクシー手配「タクシーダッシュボタン」と電脳交通のクラウド型配車システムが連携開始

スマホ不要のタクシー手配「タクシーダッシュボタン」と電脳交通のクラウド型配車システムが連携開始電脳交通モバイル・コマース・ソリューション(MCS)は、誰でも簡単にタクシーの配車依頼ができる手配環境を目指し、電脳交通が開発・提供するクラウド型タクシー配車システム「電脳交通」と、MCSが開発・提供する配車注文支援用のIoT機器「タクシーダッシュボタン」のシステム連携を発表した。タクシー利用者は、同機器のボタン操作だけでタクシーの配車依頼が可能となるとともに、タクシー事業者側は低コストで円滑な配車業務が行えるようになる。

現在、電話での配車リクエストには、聞き間違いによるトラブルや、配車受付を行うオペレーターの空き時間のコストという課題があり、解決策のひとつとしてタクシーダッシュボタンが活用されているそうだ。同機器は「ボタンひとつでタクシーが呼べる」など高齢者でも使いやすい設計となっており、個人利用に加えて、接客中に操作ができると店舗や病院・薬局などで導入が進んいるという。

今回の連携により、タクシー事業者がタクシーダッシュボタンと電脳交通の配車システムを導入すると、同機器からの配車リクエストが電脳交通の配車システム上にダイレクトに取り込まれ、オペレーターや自動配車機能によるシステム上での配車指示が可能となる。タクシー事業者は、コスト負担と業務負荷を最小限に押さえた形で、近隣の生活者・施設向けに「ボタンひとつでタクシーが呼べる」サービスを提供できるようになる。これにより、タクシーの活用場面が広がるとともに利便性も向上し、利用者数増加や地域交通の安定化・活性化の支援につながるとしている。

今後は両社による導入促進に向けたサポート連携や、タクシーダッシュボタン経由での完全自動配車を目指したシステムの強化を通じ、利用者・事業者双方のタクシー配車コストが低減された「ボタンひとつでタクシー配車完了」という世界の実現および、新しい地域交通サービスの提供に取り組むとしている。

電脳交通は、導入後も最新機能を使い続けられるタクシー事業者向けのクラウド型システム。タクシー事業者の意見をもとにした年100回を超えるシステムアップデートと導入前後の手厚いサポートにより、最新の配車システムを低コストで安心して利用することが可能。2021年4月時点で32都道府県の事業者が導入しているという。

近年、アプリ配車の広まりによりタクシーの配車注文方法が大きく変わり、タクシー利用者また事業者の双方に効率的な配車受付が可能となったものの、依頼回数が多い高齢者においては、いまだに電話注文による割合が大きく占めているという。その背景としては、スマートフォンなどへのデジタル機器への抵抗感や、アプリのインストール・アップデートなどでITリテラシーが必要な点が挙げられ、電話注文への手軽さから離れられない状況もあるとしている。

MCSは、アプリ配車と同等の注文依頼が可能で、高齢者にとっても簡単に操作できるIoT機器としてタクシーダッシュボタンの設計・開発・製造を行っており、事業者・利用者に提供しているという。

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カテゴリー:モビリティ
タグ:IoT(用語)電脳交通(企業)配車サービス / ライドシェア(用語)モバイル・コマース・ソリューション(企業)日本(国・地域)

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