iOS14.5がリリースされ、新たな機能として「アプリのトラッキングの透明性」が導入されましたが、それにあわせてHuman Interface Guidelinesも更新されています。ガイドラインには、新たに“ユーザーデータへのアクセス”(Accessing User Data)という項目が設けられており、アプリがやってはいけないタブーがあることが明らかになりました。
トラッキングの許可、不許可に関わらず同じ機能の提供が義務化
Appleが更新したHuman Interface Guidelines(英語)には、「アプリのトラッキングの透明性」のプロンプトを使用する際に、アプリがやってはいけない4つのことが表記されています。
- (トラッキングの)許可を与えることに対してインセンティブを付与してはならない。許可を与えることに対して報酬を与えてはならない。(トラッキングの)許可を与えない限り使用できない機能やコンテンツを設けてはならない。
- システム警告の機能を反映するようなカスタムメッセージを表示してはならない。特に、“許可する”(Allow)や、それに近い言葉でボタンを作ってはならない。警告前の画面で許可を与えることはできない。
- スタンダードな警告画面を見せてはならないし、それにいかような変更を加えることもできない。
- 許可ボタンへと注意を引くような視覚的な刺激をユーザーに与えてはならない。
ガイドラインに従わない場合はApp Storeから削除?
アプリは、「(アプリ名)が他社のAppやWebサイトを横断してあなたのアクティビティを追跡することを許可しますか?」という質問の前に、トラッキングに関する独自の説明を加えることも可能です。
独自説明のプロンプトでは、次の画面に進む際は“継続する”(Continue)や“次に進む”(Next)などを使用し、“許可する”(Allow)という言葉は使ってはならない、と記載されています。
Apple役員のクレイグ・フェデリギ氏によれば、Appleはシステムレベルでアプリのトラッキングを阻止する手段は持たないとのことですが、アプリがガイドラインに従わない場合には、App Storeからの取り下げ措置が施される可能性があるようです。
Source:MacRumors
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-363954/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania