2019年の後期から2020年の初期にかけてゲーム制作会社を相次いで買収してきたFacebookもこのところは、VRコンテンツの充実整備に関してややペースを落としていた。
しかし米国時間4月30日は、ソーシャルメディアの巨人がその流れを断ち切り、人気の高いVR1人称シューティングゲーム「Onward」の開発者であるDownpour Interactiveの買収を発表した。このタイトルは同社のRiftとQuestプラットフォームと、ValveのSteamストアで手に入るが、ここ数年における仮想現実コンテンツのトップセラーだ。
Facebookによると、今後もこのタイトルはFacebook以外のVRハードウェアでもサポートされ続ける。
1人称シューティングゲームはFacebookが最近自社製を作っていただけに、この買収は興味深い。ちなみにその自社製VRタイトル「Medal of Honor」は、Apex Legendsの開発者Respawn Entertainmentと提携して巨額を注ぎ込んだコンテンツだが、2020年12月にリリースされ、批評家たちからあまり高い評価はもらえなかった。
今回のDownpourの買収につき、Facebookはその条件等を公表していないが、チーム全体がOculus Studiosに加わる、と言っている。FacebookのAR / VRコンテンツ担当副社長Mike Verdu(マイク・ベルドゥ)氏は、買収に関する詳しいブログ記事で、Onwardは「マルチプレイヤーの傑作」と言っている。
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(文:Lucas Matney、翻訳:Hiroshi Iwatani)