Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は今年2月、Appleは過去6年間でおおよそ100社の企業買収を行ったと株主に明かしました。Appleは従業員数人という小規模の企業を積極的に買収しており、Acqui-hire(アクハイヤー)という、買収と同時にAppleで雇用するというパターンが多いことがわかっています。
Appleは才能ある技術者を積極的にチームに統合
6年間で約100社を買収したということは、Appleは平均で3週間〜4週間に一度企業買収を行っている計算になります。
企業買収といってもAppleの場合、2014年のBeats Musicのような買収額が30億ドル(約3,290億円)に達するような交渉はめったになく、ほとんどが小規模企業の買収であることが判明しています。
特に、Appleは“Acqui-hire(アクハイヤー)”という従業員としてAppleに雇用するための買収が多いことで知られています。同様のプロセスでAppleに雇い入れられた人々が米メディアCNBCに語ったところによると、Appleは才能のある技術者の採用に積極的で、企業の価値をエンジニアの数で判断することもしばしばあり、彼女ら/彼らはすばやく、静かにAppleチームに組み込まれていったとのことです。
小規模企業の買収では銀行を介さず
アクハイヤーは巨大テック企業にとってそれほど珍しいことではありませんが、Appleのように集中して小規模企業の買収を行うケースはあまりないとされています。
「Google、Facebook、Intel、Amazonなどの企業が数百億ドル規模の取引を行うのを見てきた」とM&A取引の追跡を行うGlobalDataのアナリスト、ニクラス・ニルソン氏はコメントしています。「Appleは多くの小規模スタートアップを買収しているが、他企業はより確立された企業を選びがちだ」
Appleは小規模企業の買収の際に銀行を介さないことも多く、AppleのM&Aチームはデューデリジェンス(精査)を行い、チームメンバーと面接し、交渉をまとめあげるとのことです。
Source:CNBC
(lexi)
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