海外Apple関連メディアの9to5Macは現地時間5月3日、AppleとEpicの裁判が混乱とともに開始したと報じました。裁判所が電話傍聴システムをミュートすることに失敗し、大勢の傍聴者が発言した模様です。
AppleとEpic Gamesの裁判
2020年8月、人気ゲーム「フォートナイト」を運営するEpicは、App Storeでの手数料を回避するために、同社への直接課金システムを導入したことにより、App Store等から「フォートナイト」アプリ等を削除されました。
その後、EpicがApp Store反対運動「#FREEFORTNITE」を展開するなど、AppleとEpicの対立は激化の一途をたどり、互いが提訴し法廷での事前審理等を経て2021年5月3日から裁判官裁判を開始することになっていました。
5月3日からの裁判は、App Storeが反トラスト法(独占禁止法)に抵触しているかどうか判断される可能性があり、多くのユーザーやアプリ開発者から注目されています。
大混乱で幕開け
AppleとEpicの裁判では、ライブ配信は行われないものの、電話で傍聴することが可能となっています。
裁判開始当初、電話傍聴に大勢が接続していましたが、裁判所スタッフが傍聴者の通話をミュートにすることに失敗し、一時、AppleとEpic双方の支持者が思い思いに発言し、裁判は大混乱に陥りました。
9to5Macや海外メディアVentureBeatによると、例えば以下の発言があった模様です。
- フォートナイトに自由を!
- Epic Games!Epic Games!
- 奴らはしくじってiOSアプリを失った
- 私たちはただ携帯アプリに戻りたいだけなんだ
- とても貧乏だから携帯電話を買えない
- これってライブ通話だよな
- お母さんに受話器とるなって言うつもり
さらに、フォートナイト上でコンサートを開いたトラヴィス・スコットの曲を演奏する人や、携帯アプリ版の自動照準機能のすばらしさを賞賛する人、自身のYouTubeチャンネルを宣伝する人等が続出し、支離滅裂な複数の音声が混じり合い、裁判所はまさしくカオスな状況に陥ったようです。
なお、その後裁判所スタッフが傍聴者の音声をミュートにすることに成功しており、今後同様の問題は起きずに済みそうです。
Source:9to5Mac, VentureBeat
(seng)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-365699/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania