ワーケーション、キャンプ、そして防災に役立つポータブル電源ですが、アウトドアで使うには雨や朝露、埃の影響がないか少々不安です。防水性の高いポータブル電源もありますが、まだ種類が少なく自分の好み・用途にあったものを見つけにくい。そこで手に入れたいのが、ポータブル電源を水濡れや埃から守るケースです。
ところが、またまたキャンパーを悩ませるのが専用ケースの仕様。
ポータブル電源専用ケースは、移動や持ち運びを目的として工夫がなされているものが多く、肝心のキャンプ場での使用時にはいちいちポータブル電源を取り出さなくてはならないものがほとんど。
ポータブル電源を収納でき、ギアとしてカッコよく使えるものはないのだろうかというキャンパーの声を拾い上げてくれたのが今春発売のasobito「チェアサイドジッパーコンテナ」(9790円)です。
内寸は35×24.5×H26.5cmで、重量1.8kg。ラチタ「エナーボックス(120000mAh/444Wh)」を入れたところ、高さも奥行きも10cmほど余裕があり、家族分のスマホの充電ケーブルだってまとめて入れておけます。
特長はフロントパネルが大きく開くということ。専用ケースの多くは上しか開かないものが多いので、これは大きなアドバンテージ。
JackeryやEcoFlow、PowerArQであれば、USBもAC用のコンセントも前面に配置されているので使いやすそう。
エナーボックスの場合、「チェアサイドジッパーコンテナ」のサイド側にコンセントが付いています。ゆとりは約5cmなのでしなやかなUSBケーブルならそのまま差し込めますが、でっかいACアダプタが付いているケーブルだと干渉するかも。とはいえサイズにゆとりがあるので斜め置きで対応できます。
フロントパネルはファスナーを上にスライドさせて閉じ、上端にはファスナーがなく、隙間から複数のコードを引き出せるようになっています。
フロントパネルの反対側(内側)にはスリーブがあり、タブレットや薄型PC、ソーラーパネルなどを入れて整理して収納できます。
asobitoらしく蝋引き加工を施した帆布を採用しており、撥水性と耐久性に自信あり。
完全防水ではないものの、タープ下に置いておけば雨の不安を軽減できるし、風が吹いても埃がポータブル電源に直接吹き付けることはありません。タブレットやPC、カメラなどをいっしょに入れておけばまとめて守ってくれるのがいいですね。
シートの上に置くほうがいいですが、雨上がりでもない限り、地面に直接置いても気にならず、フタが結構しっかりしているので、名前の通りちょっとしたサイドテーブルがわりに使うのにぴったり。重いものや倒れやすいものを置くには適していないですが、マグカップ程度なら大丈夫。万が一、こぼしてもサッと拭き取れば中に染み込むことはありません。
それに、フタをしたままフロントパネルを開閉できるので、ケーブルを抜き差しする際に上に載せたものを退けるというストレスとは無縁。
サイドと背面にはベルトが通っていて、小物を引っ掛けておけます。キャンプに使うライト、ナイフといった小物を掛けてもいいし、ペンや付箋など文具を引っ掛けてワーケーション仕様にしてもよし。
うれしいのは、使わないときには5.5cmの厚さにたためるということ。
その他のキャンプギア収納に便利なので複数購入した場合でも、収納時に邪魔にならないのがいいんです。
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ポータブル電源やモバイルバッテリー、スマホ、タブレットといったバッテリーを搭載した道具は極端な温度変化が苦手です。冬であれば「チェアサイドジッパーコンテナ」に入れておけば、冷たい風が直接当たらず、多少なりとも電池温存に役立ちそう。一方、夏キャンプでは、いくら高原であっても直射日光があたると気温が上昇します。晴れていれば「チェアサイドジッパーコンテナ」のフロントパネルを開いておくなど注意が必要かも。ポータブル電源の容量や使い方、気温などを考慮して様子を見ながら使うほうがいいでしょう。
とはいえこうした注意点はほかのポータブル電源用ケースでも同じこと。「チェアサイドジッパーコンテナ」は、キャンパーの使い勝手を考慮した唯一無二のケースであることに変わりはありません。
>> asobito
<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介>
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/370455/
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