4月30日より予約受付が始まった新型iPad Pro(11インチ第3世代/12.9インチ第5世代)ですが、旧機種のiPad Proを利用している方も、iPad miniやiPad Air、無印iPadを利用している方も、買い替えを悩んでいるのではないでしょうか。
この記事では、新型iPad Proを旧機種(2020年モデル、2018年モデル)と比較し、スペックや外観などの違いについてまとめてみました。
▼ 2021年/2020年/2018年 各モデル比較表
▼ 基本スペック・CPU
▼ ディスプレイ 画面サイズ・機能
▼ 外観・デザイン 本体サイズ・重さ
▼ カメラ・ビデオ性能
▼ ストレージ・バッテリー・その他
▼ 通信方式、対応アクセサリー
2021年/2020年/2018年 各モデル比較表
2021年モデルと2020年モデルの大きな違いは、チップにApple独自設計のM1チップが搭載されたほか、12.9インチモデルでは1万個のミニLEDを搭載したLiquid Retina XDRが採用されています。
また2021年モデルは5G通信に対応。コネクタはUSB-Cから、Thunderbolt/USB 4ポートに変更されました。ストレージ容量の最大は2TBとなり、カメラ性能では、被写体がフレームに収まるように画角を自動調整する新機能「センターフレーム」が利用できます。
なお2021年モデルの販売価格(税込)は、Apple Storeでは11インチが11万2,800円から、12.9インチが14万7,800円からとなっています(Appleとキャリアの販売価格比較記事)。
iPad Pro (2021年) 12.9インチ第5世代 11インチ第3世代 |
iPad Pro (2020年) 12.9インチ第4世代 11インチ第2世代 |
iPad Pro (2018年) 12.9インチ第3世代 11インチ第1世代 |
|
---|---|---|---|
カラー | シルバー スペースグレイ |
シルバー スペースグレイ |
シルバー スペースグレイ |
ストレージ 容量 |
128GB 256GB 512GB 1TB 2TB |
128GB 256GB 512GB 1TB |
64GB 256GB 512GB 1TB |
本体サイズ 重さ 12.9インチ |
280.6 mm 214.9 mm 6.4 mm Wi-Fi: |
280.6 mm 214.9 mm 5.9 mm Wi-Fi: |
280.6 mm 214.9 mm 5.9 mm Wi-Fi: |
本体サイズ 重さ 11インチ |
247.6 mm 178.5 mm 5.9 mm Wi-Fi: |
247.6 mm 178.5 mm 5.9 mm Wi-Fi: |
247.6 mm 178.5 mm 5.9 mm Wi-Fi: |
チップ | Apple M1 8コアCPU 8コアグラフィックス 次世代のニューラルエンジン 8GBまたは16GB RAM |
A12Z Bionic ニューラルエンジン |
A12X Bionic ニューラルエンジン |
ディスプレイ | 12.9インチモデル: Liquid Retina XDR 2,732 x 2,048 264ppi フルスクリーンの最大輝度1000ニト、ピーク輝度1,600ニト(HDR) 11インチモデル: 共通: |
12.9インチモデル: 2,732 x 2,048 264ppi 11インチモデル: 共通: |
12.9インチモデル: 2,732 x 2,048 264ppi 11インチモデル: 共通: |
背面カメラ | 1,200万画素 広角 f1.8 1,000万画素 超広角 f2.4 2倍 光学ズームアウト |
1,200万画素 広角 f1.8 1,000万画素 超広角 f2.4 2倍 光学ズームアウト |
1,200万画素 広角 f1.8 最大5倍 デジタルズーム |
ビデオ撮影 | 4Kビデオ撮影 (24/25/30/60fps) 1080p HDビデオ撮影 (25/30/60fps) ビデオの拡張ダイナミックレンジ(最大30fps) 2倍 光学ズームアウト 1080pスローモーションビデオ(120/240fps) |
4Kビデオ撮影 (24/25/30/60fps) 1080p HDビデオ撮影 (25/30/60fps) 2倍 光学ズームアウト 1080pスローモーションビデオ(120/240fps) |
4Kビデオ撮影 (30/60fps) 1080p HDビデオ撮影 (60fps) 3倍 ビデオズーム 1080pスローモーションビデオ(240fps) |
インカメラ | TrueDepth(超広角搭載) 1,200万画素 f 2.4 2倍 光学ズームアウト センターフレーム Retina Flash 写真のスマートHDR 3 ポートレートモード ポートレートライティング ビデオの拡張ダイナミックレンジ(最大30fps) 映画レベルの手ぶれ補正 1080p HDビデオ撮影(25/30/60fps) アニ文字、ミー文字 |
TrueDepth 700万画素 f 2.2 Retina Flash 映画レベルの手ぶれ補正 |
TrueDepth 700万画素 f 2.2 Retina Flash 映画レベルの手ぶれ補正 |
認証形式 | Face ID (顔認証) |
Face ID (顔認証) |
Face ID (顔認証) |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
通信形式 | Wi‑Fi 6 (802.11a/b /g/n/ac/ax) 2.4GHz/5Ghz 同時デュアルバンド 最大1.2Gbpsの速度 MIMO Cellularモデル: |
Wi‑Fi 6 (802.11a/b /g/n/ac/ax) 2.4GHz/5Ghz 同時デュアルバンド 最大1.2Gbpsの速度 MIMO Cellularモデル: ギガビットLTE(最大30バンド) |
Wi‑Fi (802.11a/b /g/n/ac) 2.4GHz/5Ghz 同時デュアルバンド 最大866Mbpsの速度 MIMO Cellularモデル: ギガビットLTE(最大29バンド) |
バッテリー 駆動時間 |
Wi-Fiでのビデオ再生・ネット利用:最大10時間 モバイルネットワークでのネット利用:最大9時間 |
Wi-Fiでのビデオ再生・ネット利用:最大10時間 モバイルネットワークでのネット利用:最大9時間 |
Wi-Fiでのビデオ再生・オーディオ再生・ネット利用:最大10時間 モバイルネットワークでのネット利用:最大9時間 |
コネクタ | Thunderbolt / USB 4 以下に対応: 充電 DisplayPort Thunderbolt 3(最大40Gb/s) USB 4(最大40Gb/s) USB 3.1 Gen 2(最大10Gb/s) Smart Connector |
USB-C Smart Connector |
USB-C Smart Connector |
LiDARスキャナ | 搭載 | 搭載 | ― |
SIMカード | nano-SIM (Apple SIM対応) eSIM |
nano-SIM (Apple SIM対応) eSIM |
nano-SIM (Apple SIM対応) eSIM |
対応Apple Pencil | Apple Pencil(第2世代) | Apple Pencil(第2世代) | Apple Pencil(第2世代) |
対応Keyboard | Magic Keyboard Smart Keyboard Folio |
Magic Keyboard Smart Keyboard Folio |
Magic Keyboard Smart Keyboard Folio |
基本スペック・CPU
2021年モデルの最大の特徴は、Apple独自設計のM1チップを搭載したことでしょう。
8コアのCPU、8コアのGPU、16コアのニューラルエンジンを組み込み、パフォーマンスとグラフィックスの処理速度が向上。CPUパフォーマンスは従来機種よりも最大50%速く、グラフィックス性能も最大40%高速になりました。
ディスプレイ 画面サイズ・機能
2021年発売のiPad Proは、11インチモデルは2020年モデルと同じLiquid Retinaディスプレイ、12.9インチモデルは新たにLiquid Retina XDRディスプレイを搭載しています。
1万個以上のミニLEDを並べたLiquid Retina XDRでは、すべてを1,000,000:1のコントラスト比で、現実の世界に近い精細さで描写します。フルスクリーンの最大輝度は1,000ニトで、ピーク時は1,600ニトに達します。
2020年モデル、2018年モデルと同じく、ProMotionテクノロジーやTrue Toneも搭載しています。
外観・デザイン 本体サイズ・重さ
2021年モデルの外観やデザインは、従来機種と比べて大きな違いはありません。カラーバリエーションもシルバーとスペースグレイの2種類で、本体サイズは縦、横ともに前機種と同じです。
旧機種からの変更点は、12.9インチモデルの薄さと、両モデルの重さです。12.9インチモデルは、2020年モデル、2018年モデルともに薄さ5.9ミリでしたが、2021年モデルは6.4ミリと少し厚くなりました。
重さでは、12.9インチは2020年モデルより40グラム~50グラム重くなっている一方、11インチは2020年モデルより5グラムほど軽くなっています。
カメラ・ビデオ性能
カメラ・ビデオ性能を比較すると、背面のメインカメラは2020年モデル、2018年モデルから変更されていません。ビデオ撮影では新たにビデオの拡張ダイナミックレンジ(最大30fps)が可能になりました。
大きく進化したのは前面カメラです。TrueDepthカメラは超広角を搭載し、旧機種の700万画素(f2.2)から1,200万画素(f2.4)にアップしました。こちらもビデオの拡張ダイナミックレンジ(最大30fps)が搭載されているほか、2倍の光学ズームアウトにも対応しています。
2021年モデルの新機能として、超広角カメラと機械学習を活用し、ビデオ通話時に被写体を追いかける「センターフレーム」機能が追加されました。動きながらビデオ通話をしているときに、画面内に収まるように自動で調整するほか、人物が増えた場合はその全員が画面のフレームに収まるように調整します。
Appleイベントでの発表の模様です(動画46分12秒~46分47秒ごろ)
ストレージ・バッテリー・その他
ストレージ容量は従来の128GB、256GB、512GB、1TBに加え、2TBが追加されました。1TBとの価格差は税込48,000円となりますが、大容量のストレージが欲しい方には良い選択肢になるでしょう。
バッテリー持続時間は、旧機種と変わらず、Wi-Fiでのネット利用やビデオ再生では最大10時間、5Gでのネット利用では最大9時間となっています。
通信方式、対応アクセサリー
通信方式では、2021年モデルでは新たに5G通信(sub6)に対応しました。ギガビットLTEの対応バンドも、2020年モデルの最大30バンドから、最大32バンドに拡大しています。
コネクタはThunderbolt/USB 4に変更されました。既存のUSB-Cコネクタに対応し、高速の外付けストレージやディスプレイ、ドックといったアクセサリがiPad Proでも利用できるようになります。
周辺機器ではApple Pencil(第2世代)、Magic Keyboard、Smart Keyboard Folioに対応しています。
Source:Apple [1], [2]
(asm)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-365405/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania