VUILD株式会社は、共創型戦略デザインファームの株式会社BIOTOPEと共に、デジタル家づくりプラットフォーム「Nesting(ネスティング)β」を開発しました。夏の正式ローンチに向けてβ版を公開し、先行ユーザーの公募をスタート。1年以内に10棟以上の建設を目指すようです。
アプリで描いた間取りが実現する!?
土地を決めたら、専用アプリを使って自由に設計していきます。理想の間取りを描くと瞬時に家の形が立ち上がり、同時に見積もりを確認することができるので、予算に合わせて間取りを調整することが可能。書斎やスタジオ、店舗などこれまで諦めていた空間を手に入れることができるかもしれません。
理想の間取りの他、気候風土に合った快適な住宅性能も重要でしょう。間取りを決めた後は、予算に合わせて設備の種類・断熱材の厚み・建具の性能を決定していきます。
「持続可能性」と「快適性」を両立
同サービスのもうひとつの特徴は、自ら家を組み立てられるという点。全国64地域に導入済みの3D木材加工機「ShopBot」で家の部品を出力し、専門家の指導のもとプラモデル感覚で家族や仲間と楽しみながら組み立てることができるのです。
また、木材は地元のものを使用し、これまで避けられなかった長距離輸送や環境負荷、時間、コストの削減に貢献するといいます。なお、「ShopBot」を活用したこの試みは、VUILDが2020年グッドデザイン金賞を受賞した「まれびとの家」でも実践されたようです。
さらに、一度使った水の98%以上をその場で浄化し、再利用を可能にする自律分散型水循環システム「WOTA BOX」を導入することも可能。同社はこういったテクノロジーを駆使し、住まいの「持続可能性」と「快適性」の両立を目指したいとしています。
現在、所有する土地や山を提供するコミュニティホストと、初期費用1,000万円ほどでゼロから家づくりをしたいというユーザーをWebサイトにて募集中です。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/154290
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口