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「Unity」ゲームエンジン、Appleの“ATT”で30億円以上の損失見込み

unity
 
多くのゲーム制作に使用されている「Unity」ゲームエンジンを開発するUnity Technologiesは、現地時間の5月11日に業績報告を行いましたが、AppleがiOS14.5から新たに導入した「アプリのトラッキングの透明性」(ATT)により、年間3,000万ドル(約32億6,000万円)の売上減につながる見込みであることを明らかにしました。

ゲーム業界以外でのゲームエンジンの使用が目立っている?

Venture Beatによれば、3,000万ドルという損失見込みは、Unityが昨年提示した額と同じであるとのことです。しかしながら、Unityは今年末までに5,000万ドル(約54億3,300万円)の売上増を予想しているため、ATTによる売上減が相殺されるとみられています。
 
Unityゲームエンジンは、『Fall Guys: Ultimate Knockout 』『Ori and the Will of the Wisps』『Oddworld: Soulstorm』などの制作に使用されており、Unityはゲーム開発者から収益を得ています。Unityの売上の多くはサブスクリプションでまかなわれていますが、広告収入も大きな収益源となっています。
 
Unityは2021年第1四半期(1月〜3月)、前年同期比で41%増となる2億3,480万ドル(約255億5,600万円)の売上を上げています。ゲーム業界以外の、テレビコマーシャルやアニメ映画などで新たにゲームエンジンが使用される例が多くあったとされています。

ATTプロンプトの表示が義務化

Appleの“ATT”とは、アプリがユーザーのIDFA(Identifier for Advertisers)タグにアクセスしても良いかどうかの許可を求めることを義務化するもので、最初にアプリを開いたときプロンプトが表示されるようになっています。
 
FacebookAlibabaなどの広告収入に大きく依存する企業はAppleのATTへの反発を示していますが、GoogleもやがてAndroidで同様の機能を導入すると発表しています。
 
 
Source:Venture Beat via AppleInsider
(lexi)

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