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AV機器評論家の自宅に学ぶ今ドキのリビング構築術【趣味時間 傑作ヒットモノ最前線】

【特集】趣味時間 傑作ヒットモノ最前線

映像機器やオーディオの評論家のリビングと聞くと、さまざまな機器やCD、BDのパッケージがずらりと並ぶ様子を思い浮かべる人もいるだろう。しかしオーディオ・ビジュアルライター、折原一也さんの自宅のリビングは、そんなイメージを覆すシンプルな構成。テレビを中心に、スピーカーやゲーム機、スマートスピーカーがすっきりと置かれていて、一般的な家庭と大きく変わらない雰囲気だ。

 

オーディオ・ビジュアルライター折原一也さん
PC系出版社の編集職を経て、独立。オーディオ・ビジュアル専門誌やWeb媒体、商品情報誌などで、トレンド解説や製品レビューなど多彩な記事を執筆している。2009年よりVGP(ビジュアルグランプリ)審査員も務める

 

 

■操作はシンプルに、画質、音質のクオリティは妥協しない環境に

「今まで仕事でさまざまな機器に触れてきましたが、毎日自分が使うことを考えると、画質や音質だけでなくシンプルに操作できることも重要。それを実現したのが、この構成です」

軸となるテレビは東芝の4K有機ELモデル「レグザ X9400」だ。基本的な画質性能が優れているのはもちろんのこと、Netflixなどの各種VODサービスに対応し、ネット動画用の高画質技術も備える。

「1台で多彩なコンテンツに対応し、画質も満足。キッチンに立ちながら見ると、有機ELならではの視野角の広さも実感できます。操作もテレビのリモコンに集約できるので、迷わずスムーズに使えますね」

▲地上波や4K放送、各種VODを視聴する際の操作は、すべてテレビのリモコンのみ。録画番組の再生やスピーカーの設定もカバーする

折原さんは歴代のレグザを愛用してきたそうだが、その理由のひとつが全録機能 “タイムシフトマシン” にある。

「外付けのHDDを接続すれば、設定したチャンネルを丸ごと録画できる機能で、これを使い始めてから録画予約はしなくなりました。事前に予約せず、好きな番組を後から選んで再生できるのは非常に便利ですし操作もテレビのリモコンでOK。一度慣れると通常の録画操作に戻れなくなります」

▲タイムシフトマシンでの再生は、番組表から見たい番組を選ぶ感覚。録画の時間帯なども設定でき、折原さんは夜の時間帯を全録している

音響面では、普通はサウンドバーを選ぶところだが、ダリのスタンド型スピーカーを設置。これも「レグザ X9400」の独自機能を生かした選択だ。

「最近のテレビはスタンド部分が低く、実はサウンドバーをすっきり置けないと思っています。レグザ X9400は、外付けのスピーカーを駆動させるためのアンプを内蔵。やはり専門家として音質にもこだわりたいので、音の高さを出せるこのスピーカーを使っています」

このように折原さんはさまざまな機能を高性能なテレビに任せることで、操作はシンプルにまとめつつ、画質、音質のクオリティは妥協しない環境を構築している。

テレビでカバーできない機能があれば、他の機器を使うという考え方も、明快でわかりやすい。リビングで理想の環境を作り上げる上で、ひとつのお手本となる好例だろう。

■この組み合わせでシンプル&ハイオクリティを実現!

▲4K有機ELテレビを軸に、すっきりとまとめた構成

▲ダリのスピーカー「OBERON 5」は、65インチのテレビと高さもマッチしている

▲基本的に番組録画はタイムシフトマシン用の6TBHDDを使用するが、BDの再生や長時間モードでの録画用にパナソニックのBDレコーダーも併用している

▲音楽再生には、リビング全体に音を広げられるAmazonの「EchoStudio」を使う

>> 【特集】趣味時間 傑作ヒットモノ最前線

※2021年5月6日発売「GoodsPress」6月号20-21ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/高橋智 写真/湯浅立志(Y2)>

 

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