【アウトドア銘品図鑑】
LEDライトの進化が止まりません。
少し前までは、手のひらサイズでも1泊なら余裕で照らし続けてくれて、モバイルバッテリーにもなり、さらにソロ〜デュオキャンプであればメインとなりうる明るさをもつ。そんなLEDランタンに驚いたものですが、今ではいたって普通のスペック。
重量は250〜300g程度で、かつての単一乾電池を何本も装着するものに比べて驚くほど軽量。とはいえ、ヘッドライトのように気軽に持ち運ぶ気にはなれません。
そのためでしょうか、このところ俄然注目を浴びているのが100g以下の小さなLEDライトたち。首から下げたり、サコッシュに吊り下げたりできるほどの軽やかさとカスタムしやすさでヒットしています。
この春、発売されたノーボックス「ミニグローブライト」(1650円)もそんな人気者LEDライトのひとつです。
2020年に登場した「グローブライト」(5060円。10×14×H20cm)をひと回り以上小さくしたライトですが、ただ小さくしただけではありません。
■球体でまるでランタンみたい
今、キャンパーに人気の小さなLEDライトの多くは円柱ですが、「ミニグローブライト」は「グローブライト」を踏襲した球体です。
φ3.8cmでピンポン玉くらいの球体で、取り外し自在のストラップ付き。スポットライト的な光ではなく、やさしく均一な光が広がります。
「グローブライト」同様、操作ボタンはひとつで、押すたびに点灯(ロー)→ハイパワー→消灯といった具合に直感的に扱えるのはさすが。
操作ボタンの脇のゴムカバーを持ち上げると、充電用のUSBポートが見えるので、付属のコードを使って充電します。
充電時間は1〜1.5時間で、連続点灯時間はハイパワー(40ルーメン)で1時間、ロー(12ルーメン)だと6時間。メインの光ではなくサブ。夜の散歩やちょっと手元を照らしたいときに使う、または常夜灯としてテントの出入り口を照らしておく、なんて使い方に向いています。
あたたかみのある光です。驚異的な明るさではありませんが、テント内で使っても刺激が少なく、眠りにつきやすい。
それに重量は約90g、熱をもたないためどこにでも気軽に吊り下げられます。
■マグネット内蔵が便利
小さなボディにはマグネットを内蔵していて、いろいろなところに装着可能。球体だからどこに取り付けてもふんわり光が届きます。
操作スイッチのあたりにマグネットが内蔵されていて、スチールボールやスチール製クーラーボックスなどにピタッと装着できます。
スチールボックスに取り付けておけば、足元を照らすのにいい感じ。
球体なので光がやわらかくまわり、しかもカサやフレームなどがないため変な影が出ないのが気持ちいい!
防水等級はIPX6。うっかり雨にあたっても、川や湖に落としても、ちゃんと端子カバーを閉じているなら慌てなくて大丈夫。噴流水に耐えられるので、問題なく使えます。夏の夜、川で飲み物を冷やしているときにそばに置いて目印にしてもいいですね。
ただし、「グローブライト」は水面下15cm〜1mで30分間沈めても浸水しないIPX7ですが、「ミニグローブライト」は水に沈めることはできません。デザインが似ていますが、気をつけたいところです。
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どこにでも気軽に持っていける軽さ。しかも、マグネットとストラップのおかげでどこからでもやさしい光で周囲を照らしてくれます。ノーボックス(NOBOX)は、ゴールゼロやベアボーンズを生み出したロバート・ワークマンが立ち上げた新ブランドで、知名度はまだまだですが只者ではありません。
<取材・文/大森弘恵>
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/372905/
- Source:&GP
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