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大規模接種センターにワクチン接種予約が殺到、システムチェックは「スルー」か

大阪センター
 
自衛隊が運営する新型コロナウイルス感染症のワクチン大規模接種センターは5月17日、ワクチン接種のネット予約受付を開始し、東京センター、大阪センターともに予約が殺到したと報じられています。なお、国内メディアは「架空の情報でも入力できる状態」と報じており、防衛省は架空情報での入力は絶対に行わないよう呼びかけています。

予約が殺到

自衛隊 大規模接種センターでは、東京センターが5月17日午前11時頃、大阪センターは同日午後1時頃からネットとLINEでの予約受付を開始しました。なお、電話予約には対応していません。
 
5月17日の予約受付対象は、東京都23区内または大阪市内に居住する65歳以上の人でした。各自治体から送付されたワクチン接種券を保有し、今回が第1回目のワクチン接種となることが条件となっています。
 
共同通信は、大阪センターでは予約開始25分間で約2万5千件の予約が入り、予定していたワクチン接種件数が「満席」となったと報じました。
 
また、東京センターについては、予定していた5万件のうち、午前11時からの約9時間で約4万1千件の予約が入ったとしています。
 
共同通信によると、特設ページでのインターネット予約やLINE予約について、システム障害等の大きな混乱は発生しなかった模様です。

架空の情報でも予約可能な状態


 
一方で、国内メディア各社は自衛隊 大規模接種センターについて「架空の情報でも予約が可能な状態」だと報じました。
 
大規模接種センターでのワクチン接種を予約する際には、自治体から配布された接種券の番号や、生年月日を入力する必要があります。
 
時事通信は、実際には存在しない架空の接種券番号や、今回予約対象外である65歳未満の生年月日を入力しても予約が可能な状態だと報じており、入力情報についてシステムでの整合性チェックが行われていない可能性があります。
 
NHKは、防衛省関係者の話として、短期間での予約システム構築が求められたことから、防衛省の予約システムは自治体の接種券番号との「ひも付け」は行われていないと報じています。
 
なお、架空の情報で予約した場合でも、会場では接種券の提示や本人確認が必要となり、実際にワクチン接種を受けることはできません
 
防衛省は、ワクチン接種の予約枠が無駄になってしまうため、架空情報での予約は絶対に行わないよう呼びかけています。
 
 
Source:共同通信, NHK, 時事通信
Photo:大阪センター, 東京センター,
(seng)

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