iPhoneを使って、Apple TVから出力する映像の画質を自動補正するtvOS14.5の機能により、逆に画質が悪化することが多い、と専門家が指摘しています。プロ用モニターに出力される映像も自動補正されてしまったそうです。
iPhoneを使って自動で最適な画質に補正するはずが
Appleは、4月に新型Apple TV 4Kを発表した際、iPhoneのFace ID用のTrueDepthカメラをテレビに向けることで、Apple TVから出力される画質を自動で正しい色調に補正するtvOS14.5の新機能を発表しました。
しかし、ディスプレイの評価情報を発信するYouTubeチャンネル「HDTVTest」のビンセント・テオ氏は、 LG、Samsung、ソニーのテレビに加えて、ソニーのプロ用リファレンスモニターBVM-HX310(販売価格約437万円)の4台で、iPhoneを使った画質調整を実行した結果、画質が初期設定よりも悪化することが多いと述べています。
テレビにより異なる自動補正の傾向
tvOSによる自動補正の傾向は、以下のようにテレビにより異なります。
- ソニーのテレビ:色の正確性が初期設定よりも悪化し、色調は青みが強くなった
- Samsungのテレビ:色の正確さは全体的に向上したものの、色調は青みが強くなった
- LGのテレビ:色調が青みを帯びることなく、色の正確さを向上させることに成功。
また、正確な画質補正が実行されているソニーのプロ用モニターでも、tvOSは「補正」を実行し、正確な色表現が変化してしまいました。
テレビのプリセットと比較して判断を
テオ氏は、使っているテレビのプリセット画質と、Apple TVによる自動補正の結果を見比べてみたうえで、良いと思うほうを使うのが良いのではないか、と結論づけています。
テオ氏が公開した動画はこちらでご覧ください。
Source:HDTVTest/YouTube via 9to5Mac, ソニー
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-368762/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania